及第点

私は四日前にジャパンクラシックパワーリフティングという大会に出場した。この大会で良い成績を残すと国際大会に進むことができるので、中途半端な事は出来ない。

去年も私はジャパンクラシックに出場して運よく世界大会に出場することができたが、その時は正直に言って世界で戦えるような実力を持ち合わせていなかった。

 

世界大会の結果を見れば、2位の選手と惜しい戦いをしているようにみえるが、1位との差は約100kgあった。かなり大きな差である。

これだけの差がついた理由は明確だった。
それは、そもそも日本国内で、自分の階級で最も強い選手になれていなかったからだ。

よくジムの人に「国内では敵無しなんじゃないの?」と言われることがある。たしかに、「現在」では敵はいないだろう。

しかし、まだ試合デビューしてない強い選手がいるかもしれない。

それに、過去に53kg級でもっと強い選手がいたのだ。日本記録保持者だ。

その選手の存在を無視して、国内敵無しなどと言うことができるだろうか。

だから今年のジャパンクラシックでは、とにかく1種目だけでも日本記録更新することを目指した。そうすれば53kg級で日本で一番強い人間であると証明することができる。というか、自分自身に納得できる。

練習を重ねていくうちに、デッドリフトが日本記録に王手がかかった。
53kg級のデッドリフトの日本記録は190kgなのだが、私は試合3週間前にはその重量をいつでも引けるようになっていた

日本記録を更新する場合は、0.5kg単位で重量申請をすることができる。つまり、試合で190.5kg以上を引けば日本記録更新だ。

ハッキリ言って、この重量は余裕だった。
よって私はもう1段階上の200kgを目
指した。

もし200kgが引ければ、おそらく長く残る記録となるだろうと思ったからだ。

試合の結果を言うと、デッドリフトは190.5kgが成功で、200kgは失敗した。

私は周りの人に200を引くと言ってきたし、自分でも引けると確信していた。

有限不実行である。非常に情けない。

ただ、自分を責めるだけでは仕方がないので、とりあえず日本記録を0.5kgだけでも更新できたことは誉めてやろうと思う。
ほんとにほんとの及第点ギリギリのラインは死守した。といったところだろうか。笑

今は試合から間もないので、「最後の試技の申請重量が197.5kgだったら・・・」とか、「あの時重心を後ろにしなかったら・・・」とか、「早くトレーニングしてえ!」とかいろんな感情が渦巻いているが、それらをうまく統一して次の試合に備えたいと思う。

今年の世界大会の会場はテキサスだそうだ。 すでに切符は手に入れたので、それに向けたトレーニングをしていきたい。

 

長田

おぉ、2月中に出してくれなかったから、新生Nagata Stationでは、誰も書いてくれないかと・・・

正直ホッとしたよ。

他の人もどんどん書いてください。待っています。

 

さて、感想だけど、

たしかに有限不実行だね。

世界大会では1つ上のメダルを期待しています。

 

Dream can do, Reality can do

(思い描くことが出来れば、それは実現できる)

イメージできているなら大丈夫。

 

 

 

 

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