駒込柔道部の次男坊

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2月27日、たけしとりえが結婚式をあげました。

2人とも駒込の柔道部出身です。

(付き合い始めたのは大学生になってからだそうです。)

ということで、今日はたけしのコラムでも。

 

 

駒込柔道部の次男坊

 柔道部日誌に初めて「駒込柔道部はファミリーだ」と書いたのは「みゆう」だ。では柔道部員を家族構成で考えるとどうなるのだろうか?

長男を「りょうすけ」としたとき、次男は誰だろうか?飛ばされてしまった卒業生には申し訳ないが、長田の頭に浮かんだのは「たけし」と「こうへい」だった。

正直、中1のときのたけしはほとんど記憶に残っていない。夏合宿の部内試合(「ともか」に絞めで落とされた)しか思い出せない。小さくて弱弱しくて、そのうち辞めてしまうだろう、と思っていた。いや、それはないな。お父さんがあれだけ嬉しそうにしているんだからwそう、どちらかというと、お父さんとお母さんのほうが先にインパクトを受けた。

中2になって部長を決めるとき、長田は「こうへい」にするつもりだったが、「たくろう」の「たけしにしましょう。たけしはこれから絶対に伸びます!」の言葉で急遽変更。今になって振り返れば、本当にたけしは大きな成長を遂げたが、あの当時のたけしはそこまでのオーラを発していなかった。

そんな、たけしは高校2年全国総体東京都予選で66キロ級3位に入賞した。前日まで修学旅行で、減量もままならなかったのに。(今は海外で2月ですが、昔は5月に九州でした。)たけしは緊張しやすいメンタルで初戦に弱い傾向があった。だが、今回は前日まで修学旅行ということで、練習もほとんどしていないから「まぁ無理だろ」と思って無欲だったのかもしれない。それが功を奏した。(と今振り返りながら感じる)

(ここからは自分の記憶を辿って話しますが、違っている場合もあります。)
その日、長田は審判をしていたので遠くから見守っていたのだが、1回戦は無難に勝った。最初の難関である2回戦で支部1位の明大中野のSを絞め落とす。これでベスト16。ここまでは、たけしならありうると思っていた。(一本勝ちするとは思わなかったが・・・)

ベスト8を賭けた相手は国士舘のM。この試合、主審を切り上げ、途中から試合場に駆けつけたのだが、スコアを見ると、なんと指導1でリードしていた。途中から相手も追い上げてきて、指導を取り返される。もう、このとき必死に「もう1回かけろ」と長田は叫び続けていた。そしてたけしも必死に技を掛け続け、もう一度指導を奪い、指導差で勝利。駒込高校では個人戦初のベスト8入賞であった。

ベスト4を賭けた準々決勝の相手は安田学園のG。文京一中の出身で中学時代は手も足も出なかった相手だが、高校に入って支部大会で一度勝利していたので、ひょっとすればひょっとすると思っていた。試合開始してたけしは攻め続けて開始1分ぐらいで指導を奪い、そのまま逃げ切った。ベスト4である。

都大会ではベスト4に入ると、試合開始時に学校名と選手名が呼ばれるのだが、まさか「駒込高校」と呼ばれる日が来るとは思わなかった。準決勝は足立学園のK。支部大会でも敗れていたし、まぁ完敗だった。それでもベスト4とは駒込にとって快挙以外のなにものでもない。

たけしの代には「こうへい」と「りえ」という駒込に入学してから柔道を始めたにも関わらず、好成績を残した部員がいる。京華の高橋先生からは「MADE IN KOMAGOME」という賛辞を頂いた。

なんでたけしを含め、この3人は都大会でも結果を残すことができたのか。保護者にも直接聞いたが、「良い先輩に恵まれた」というが、それなら他の代だって同じ条件だ。何故だろう?と考えて出てきた結論が「この3人は学校の成績も良い」ということだった。

ここから、駒込柔道部は勉強も頑張ろう!という流れになった。

その後たけしは指定校推薦で東洋大に入りながらも体育会柔道部で4年間を過ごす。そして駒込柔道部のコーチも兼任してくれた。たけし達の次に結果を残した、げんき、しょうたろう、ともみの代の好成績を修めることができたのも、たけしコーチのお陰である。

実はたけし、職業も含めて完全にりょうすけと同じコースを辿っている。まぁ、職業に関してはりょうすけよりもお父さんの影響のほうが強いと思うが、こういうところが、駒込柔道部の次男にピッタリだなと思うところである。
(だから、「俺、飛ばされたよ・・・」って思わないでね、本当に。)

最後に1つ。たけしのエピソードを語ると、本地先生から聞いたのが、「たけしは夜寝るとき、柔道着を抱いているんですって。抱いて寝ると道着が柔らかくなるからって」という話。
(これ書いちゃダメだったかな??)

そんな柔道を愛している姿があるから、たけしは、6年間であれだけの飛躍を遂げたんじゃないかな~。

 

入学から卒業までの6年間で一番伸びたのは間違いなく「たけし」である。

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