食で身体に栄養を!
本で心に栄養を!与えよう!
ということで長田が好きな本の好きなコラムを紹介します。
気に入ったら是非是非購入してください。
美しい「大和言葉」の言いまわし: さりげなく、折り目正しく「こころ」を伝える (知的生きかた文庫)
- 作者: 日本の「言葉」倶楽部
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2015/11/24
- メディア: 文庫
やぶさかでない
後輩が上司から日曜出勤を打診されました。彼は恋人とデートの約束があったようですが、断るわけにもいかず、「(日曜出勤は)やぶさかではありません」と答えました。
あとで彼に聞いたところ、本当は気が進まないけど、頼まれたから出勤します、という意味を暗に込めた返事のつもりだったそうです。
気持ちは分かり案菅、彼は「やぶさかではない」という言葉の意味を間違えてしまっています。そもそも「やぶさか」とは物を惜しんで人に与えず、その仲が遠ざかるという意味の「やふさし」「やぶりさがる」が語源で、思い切りの悪いことの意味です。「やぶさかでない」はその「やぶさか」を否定した言葉。
したがって、この返事では、「(日曜出勤でも)努力を惜しみません」、「(日曜出勤を)快く引き受けます」といった意味になるのです。
政治かも国会答弁などで「やぶさかではない」をよく使います。この言葉を聞いて、積極的に取り組む気がなさそうな印象を受けている人が多いでしょうが、実はその政治家は努力を惜しまずやります、と言っているのです。大いに期待しましょう!
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