初めての100点

小学3年生から5年生までそろばんを習っていたので、計算は速いほうだったし、暗算も得意だった。親に聞いたら、幼稚園のときに兄の影響で掛け算の九九を暗誦できていたらしいので、昔から数学のセンスはあったと思う。

しかし、小学生時代に自分が数学(算数)を得意だった記憶はほとんどない。それよりも社会、特に歴史が得意だったと意識している。夏休みの宿題でも歴史年表を中学生レベルまで詳しく書いて、先生に褒められたのは今でもよく覚えているほどだ。

では、いつから数学が得意になったのかというと、おそらく中学1年の始めだと思う。

 

 

キッカケは中学生になって行われるようになった定期試験、その最初のテストで数学は100点だった。あまりにも昔でよく覚えていないが、「俺ってもしかして数学得意なんじゃやない?」と思ったのだろう。

中学時代、数学においては90点未満を取った記憶が残っていない。だからといって、数学を懸命に勉強していた記憶もない。試験前に勉強しているのは常に社会だけ。今考えると、本当に社会が好きだったんだと思う。

教師になって、何事もキッカケはとても大事だと思うようになった。幼少期の成功体験は人生を大きく左右する。他にも長田は国語の文法が得意で古典の助動詞も活用表がいまだに結構書ける。これはもちろん、暗記力があるからだ。ただ、これも中1の2学期中間の定期試験がほとんと文法問題だったのだが、そこで98点取れて、「俺文法得意かも?」と勘違いしたのがキッカケだろう。

「褒めて伸ばす」ではない。「結果が出ると嬉しくて、さらに頑張ろうとする」。そう、自分の中で評価が変わるのだ。これは苦手科目も同様で、なにかのキッカケで上手くいかないと「だめだ。俺苦手だ。」と負のサイクルを回し始める。今度改めて書くが、長田の一番の苦手科目である理科はこれに当てはまる。

教員として考えるのは、長田が作るテストなどをキッカケで数学が得意になったり、苦手になったりする。そういった意味で、「昔は本当に難しい試験を作っていたなぁ~。どれだけ数学嫌いを作っちゃったのかな・・・」と反省する次第である。

 

褒めて伸ばすという言葉があるが、成功体験を収めさせることが上達への近道なんだと思う。

 

コメントは停止中ですが、トラックバックとピンバックは受け付けています。