芥川受賞作。
今回はちょっとだけネタばれです。知りたくない人は読まないでください。
最初のほうは、主人公の古倉恵子と白羽という変わった2人と
コンビニのバイトの記述が上手いなぁ・・・と思っていたのだが・・・・
古倉と白羽が付き合いだして(?)からの周囲の変化が衝撃的だった。
急に、飲みに誘われまくるのだが、実は今までは誘われなかっただけであり、
「あぁ、この人たちも恋愛できるんだ~」的な、
なんというか急に周囲の人たちの人間臭さが強烈になったというか。。。
長田はこの人たちと違うと言いたいところだが、
学校という場所を安息の地として、ただ生徒のために働き
同僚などとの話も学校や生徒、勉強の話ばかりで、ものすごく偏っていて、
趣味や恋愛などの話はほとんどせず、
機械とまではいかないけれど日々はルーティーン化している。
別にその生活が嫌ではないけれど、
他の人とは異なる日常を送っているのは理解できている。
ということで、この本を読んで
急に周りにどう思われているのかが怖くなった。
あっそれは教師長田祐治ではなく、
(教師としては自信が有る)
人間長田祐治としてね。
あっ、今はもう怖くないです。
あまり、気にしない性格なので・・・。苦笑
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