食で身体に栄養を!
本で心に栄養を!与えよう!
ということで長田が好きな本の好きなコラムを紹介します。
気に入ったら是非是非購入してください。
今回はコチラ。
- 作者: 祖川 泰治
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2015/11/21
- メディア: 単行本
小学校前の3年間は、飛躍的に伸びる大チャンス期
本書のタイトルにある「小学校前の3年間」とは、幼稚園や保育園で言うところの年少、年中・年長のこと。年齢では3~6歳になります。
お子さんがこの年頃になると、「幼児教育」が気になり始める親御さんも多いことでしょう。
「どんな習い事をさせたらいいですか?」
「どんな知育教材がいいでしょう?」
「小学校入学までにしておくべきことは?」
私もお母さん方から、そんな質問をたびたび受けます。
周りでも「ピアノを始めた」、「スイミングに通っている」、「英語を習っている」、「通信教育をとっている」といった話を耳にするようになります。
年長ともなれば、多くの子が何らかの習い事をしており、なかには複数の習い事を掛け持ちしている子も出てくるでしょう。そんな中、習い事をさせていない。特別な知育をしていない親御さんは「出遅れている?」と焦ってしまうかもしれませんね。
けれども、焦る必要は全くありません。
心身の発達は目覚しく、あらゆることをどんどん吸収します。脳の神経回路のつなぎ目であるシナプスは、6歳頃までに8割近く作られるといいますが、子ども達を間近で見ていると、それもうなずけます。
毎日、普通に生活し、園に通い、遊んでいるだけでも、たくさんのことを学び、身につけているのです。
幼児教育について、焦ることは全然ありません。ただ、小学校前の3年間が大きなチャンスであるのは確かです。普通にしていてもたくさんのことを吸収するのですから、もしそこにプラスアルファがあったら、どれほど大きく伸びていくでしょうか。
この時期の子どもの集中力、記憶力は並大抵ではありません。電車の名前やゲームのキャラクターを全て覚えている、という子もいます。もちろん、やらせすぎは禁物ですが、日々の生活や遊びの中に知育の要素を加えたら、砂地が水にしみこむように吸収するでしょう。これまでの何倍も幅を広げ、成長していきます。
また、園児に該当するこの年代は、それ以前と比べて、格段に理解力が上がるころでもあります。言葉で諭すことが狩野になります。私の教室でも年少クラスはまとまった時間、イスにおちついて座り、課題をこなせる子が増えてきます。年中ともなれば、聞き分けもぐっとよくなります。とくに男の子は、5歳くらいになると、格段に落ち着いてきます。できることも増えてきます。年長となったら、小学生がほとんど変わらないくらいです。
さらに小学校のこの時期がチャンスと言うのは、小学校と比べて自由になる時間がたっぷりあるから。親が密着して関われる時期でもあります。
小学校に上がると、学校生活が忙しくなり、少しずつ一緒に過ごす時間も減っていきます。友達との関係が密になるにつれ、親より友達という感じにもなっていきます。
あらゆる意味で、素晴らしい可能性を秘めた期間なのです。
小学校前のこの3年間をさらに実りのあるものにする。それは子どもにとって将来的に大きな財産になるのは間違いありません。
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