食で身体に栄養を!
本で心に栄養を!与えよう!
ということで長田が好きな本の好きなコラムを紹介します。
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今回はコチラ。
- 作者: 西野 亮廣
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2016/08/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
仕事になるまで遊べ
2045年にはロボットの人工知能が人間を超えちゃうらしい。そのとき、ロボットのIQが1万だってんだから、もう歯が立たない。映画みたいにロボットが人間を支配する時代がくるかはさておき、今ですらロボットタクシーなんて言葉がチラホラ聞こえてくるから、人間のロボットは次々とロボットに奪われていくだろうね。
これは仕方が無い。別に今始まったことじゃないもん。もともと、ほとんどの仕事には寿命がある。スマホの登場で街の写真屋さんは潰れたし、電車や車という選択肢が生まれて、峠の茶屋は片っ端から潰れた。自動改札機ができた事で職を失った人もいるだろう。
時代は止まらない。そして環境に適応できた種だけが生き残る。地球上のルールは、植物も動物も人間も「適者生存」だ。だから僕は環境の変化に常に気を配り、しなやかに順応していかなければならない。こと芸人に関していえば、「芸人」の定義を肩書きにして、動きを制限している場合じゃないんだよ。SMAPさんがお笑いに進出した日から、明らかに活動面積が減っているじゃないか。
ロボット(機械)の進化と仕事に話を戻すと、まもなくロボットに奪われる仕事なんて山ほどある。商店のレジ打ち係や箱詰め積荷降ろしなどの作業員や小売店販売員。会計士なんかも時間の問題じゃないかな。こんな未来が確実にやってくる。
そのとき、ステレオタイプの親父が口にする「好きなことで食っていけるほど人生は甘くない!」という人生訓は、全く的が外れていて、好きでもない仕事は、これから更にロボットが奪っていくんだから、人間に残されたのは、「とても仕事とは呼べない好きなこと」しかないんだよね。
たとえば、「旅」だったり、「グルメ」だったり。いうなれば、趣味だよね。流石のロボットも趣味には手を出さないから。「好きなことで食っていけるほど人生は甘くない!」という時代から、「好きなことで生きていく」を追い求める時代になり、これからは『好きなことでしか生きていけない』という時代が間違いなくやってくる。
なもんで、土日の休日に好きなことをするために、月~金は会社で苦行に耐えるみたいな生き方をしている人は、ちょっとヤバイんじゃないかな?年がら年中趣味に時間を費やして、その趣味をマネタイズできる仕組みを発明しないことには、どうにもこうにも。
そもそも「好きなことで食っていけるほど人生は甘くない!」なんて奢りだよね。たとえばロックンロールが好きだけど、それでは生活できないから、しぶしぶ引越しやさんで働く事にしたとする。ただ、その世界には「引越し業が好きで好きでたまらない奴」がいるわけで、じゃあ、しぶしぶ引越し業を選んだ人間がそんな奴に勝てるの?という話。こっちがロックンロールのことを考えているぐらい、相手は四六時中引越しのことを考えているわけだ。あまりにも分が悪い。
そこにダメ押しで、2045年問題だ。
もう、好きなことでしか食っていけなくなる。
今後親がいうのは
「遊んでばかりいちゃいけません。仕事をしなさい」じゃなくて、
「仕事になるまで遊びなさい!」だね。
どうやら面白い未来が待っているよ。
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