食で身体に栄養を!
本で心に栄養を!与えよう!
ということで長田が好きな本の好きなコラムを紹介します。
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今回はコチラ。
臭いものには蓋をしないで、
いつかは始末しなきゃならないんだから、
外へ出したらいいんだ。
自分にとって都合の悪いことは見て見ぬ振りをして、問題を先送りにする。「臭いものには蓋をする」というのはどうも日本人にありがちな態度である。しかし、いつかは始末しなくてはならない問題に頬かむりをし、ほったらかしにしておいても何も解決はしない。それどころか事態をもっと悪くする、というのは次郎の考えである。
話を仕事に置き換えてみても、例えば、明らかに問題があるだろう上司やクライアントの案に対し、議論の俎上に乗せることなく通してしまい、のちに禍根を残す。あるいはあるプランによって不利益を被る人がいるのを認識しながら、売り上げや企業的論理を優先して見て見ぬ振りをして進めてしまう。そこにあるのは、一貫して主体性の無い、無責任な態度である。
次郎は逆に、好ましくない事実であればこそ、それを正視し、問題をはっきりとさせること。それによって初めて解決に繋がっていくし、自らのためになると主張する。そしてそのために必要な第一歩はというと、空気に流されず、本当のことを言うという態度ではあるまいか。
それがなされていないことの危険性に着いては、次郎はかつて日本が戦争へ至った経緯を例に挙げて、次のようにも言っている。
「戦争前は日本の全部が自己陶酔だね、一種の・・・・・・。始めちっちゃな嘘なんだ。ちっちゃな嘘をついて、それがばれそうになると、だんだん嘘を大きくしてゆんだな。しまいにその嘘をほんとだと自分で思っちゃうんだ。」
もちろん、自分自身に嘘をついたり、欺いたりしてはならない。時代や場の空気におもねって流されること無く、常に問題の本質を正視していくこと。
かつて、占領軍GHQのアメリカ人相手にそうしただけでなく、日本人が相手でも変わることは無い。誰に対しても言うべきこと、本当のことをいう。それが常にぶれることのない次郎のプリンシプルである。
長田
最近やっと逃げなくなりましたが、本当にこれは難しいことだなぁ~と思いました。
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