食で身体に栄養を!
本で心に栄養を!与えよう!
ということで長田が好きな本の好きなコラムを紹介します。
気に入ったら是非是非購入してください。
今回はコチラ。
- 作者: 渡辺 和子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/04/25
- メディア: 単行本
母の背中を手本に生きる
文房具類を万引きして捕まった子供に、父親が言ったそうです。「馬鹿だなぁ。このぐらいのものなら、いくらでもパパが会社から持って帰ってやったのに」
子供は親や教師のいう通りにはなりませんが、親や教師のするとおりになります。ですから、子供には周囲の良い手本がなければならないのです。「なってほしい子供の姿」を親も教師も自ら示す努力をしなければならないということでしょう。
私の母は、孤島小学校しか出ていない人でした。父と結婚後、田舎から都会へ出てきて、父の昇進とともに、妻としてのふさわしい教養を苦労して身につけたのだと思います。
その母が、「あなた達も努力しなさい」といったとき、自ら手本となっていた母の姿に、私達子供も返す言葉が無く、ただ従っていたのでした。
母はよく諺を使って、物事のあるべきようを教えてくれました。その1つに、「堪忍のなる堪忍は誰もする。ならぬ堪忍、するが堪忍」というのがありました。母は本当に我慢強い人でした。私などにはわからない苦労を、黙って耐えていたのでしょう。誰にでもできる我慢は我慢のうちに入らない。普通なら到底できない我慢、忍耐、許しができて、初めて「堪忍」の名に値するのだとという教えでした。
この教えは、私の85年の生涯を何度も支えてくれました。ある会議の席上で、極めて不当な個人攻撃を受けたことがありました。会議終了後、何人かが「シスター、よく笑顔で我慢したね」と言ってくれたのですが、母のお陰です。私は亡き母に「良いお手本をありがとうございました」と、心野中で呟いていました。
子どもは親や教師の
「いう通り」にならないが、
「する通り」になる。
子どもに何かを伝えるのに言葉はいらない。
ただ、誠実に努力して生きていくだけでいい。
この本で一番好きな言葉です。
言うのではなく行動で示す。
本当に大切な言葉です。
生徒が長田の行動を見て何かを感じてくれれば・・・
いつもそう思っています。
まぁ、そんな凄いことをしていませんけど・・・苦笑
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