食で身体に栄養を!
読書で心に栄養を!
今回はこちら!
- 作者: 田村 淳
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/02/17
- メディア: 新書
上司は「やってみなはれ」精神でいればいい。
企業の上の人たちは活躍の場を【与える】だけでいい、という言葉で思い出されるのが、サントリーの創業者である鳥井信治郎さんの言葉だ。
それは、
「やってみなはれ
やらなわからしまへんで」
鳥井さんがこの言葉を発した当時は、きっと
「ほな、やらしてもらいまっせ」
とやる気になった社員も多かったんじゃないかな。だけど今、上司と部下の間で、どれくらいこんな掛け合いができているんだろうか?
上司から「新しいことを好きなようにやってみなさい」と言われても、部下はむしろ困るだけかもしれない。今の若い人たちは、上からあれしなさい、これしなさいって指示された業務を遂行するのは得意だろうけど、自ら何か発案するのは苦手みたいだし。
まぁ、「前例がない」って言っては、部下のやる気を摘んできた上司がたくさんいるだろうから、「好きなようにやれ」と言われて、下の人間が「そう言われても、何をどうしたら良いのかわかりません」となるのも仕方ない気はするけれど・・・。
こんな話がある。
日本のあるビールメーカーが部下の視野を広げるために、1年間の留学生怒鳴るものを施行しようとした。留学と言っても、自転車で日本一周してもいいし、アメリカやヨーロッパに語学留学してもいい。その間は有給として給料も出る。なんにせよ、その1年間で得た経験を仕事に反映させ、会社にフィードバックしてくれればよいという太っ腹な提案だった。
しかし、その制度を利用した社員は、いまだ一人もいないという・・・。
僕なら喜んで世界一周の旅にでも出るのに、やっぱ若い連中は自由を怖がっているのかもしれない。それか「いえ、休むことよりも会社のために時間を惜しんでバリバリ働きタイんです」というヤツのほうが出世できると思い込んでいるとか。
サラリーマンの知人に寄れば、最近は特Ⅱ勤務態度を減点法にしているらしいから、有給を使っての世界一周なんて大減点、出世に響くと思っているのかもね。実際に日本の企業ではそういう、【会社命】のヤツのほうが、出世しているみたいだし。サラリーマンの方々は一度、よく周囲を見渡してごらんよ。そんな上司がいるでしょ。
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