メダリストの言葉。10

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リオデジャネイロ・オリンピック 勇気を与えてくれるメダリストの言葉

リオデジャネイロ・オリンピック 勇気を与えてくれるメダリストの言葉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス
  • 発売日: 2016/10/10
  • メディア: 単行本
 この本だと野球・サッカー以外もたくさん載っているので嬉しいですね。
ということで今回の5回はレスリングの選手で!

 

世界で1番になりたい。

 

 

 

太田忍(レスリング男子グレコローマン59キロ級・銀)

 

 レスリングの男子グレコローマンスタイル59キロ級で、太田忍選手が銀メダルを獲得しました。

 

 太田選手は、1回戦で前回ロンドン五輪55キロ級金のハミド·ス-リャン選手(イラン)に 判定で逆転勝ち。2回戦で昨年の世界選手権3位のアルマト、ケビスパエフ選手(カザフス タン)、3回戦で一昨年の世界選手権3位のスティ·アンドレ·パルゲ選手(ノルウェー)を 下すと、準決勝では、ロンドン五輪55キロ級銀のロッシャンバイラモフ選手(アゼルパイジャ ン)にフォール勝ち。決勝では昨年世界選手権優勝のボレロモリナ選手(キューバ)に惜しく も敗れてしまいました。 

 

 決勝の2分過ぎ。165センチの太田選手の体は、世界王者ボレロモリナ選手の怪力で引き 抜かれマ ットに衝突し、地面でも体を回される。太田選手得意の空中姿勢からの反攻は、手 も足も絡められず不発に終わりました。「もう1回 、あの状態になればかからない」と悔やんでも後の祭り。太田選手は第1ピリオドで投げと連続技で6点を失うと、第2ピリオドで8点 差をつけられ、テクニカルフォールで敗れてしまいました。

 

 

  太田選手は「悔しい気持ちですね。金しか狙っていなかったので,もう一回、日本に帰ってしっ かり練習したい。プレッシャーはあまり感じなくて、緊張もしなかったんですけど、本当にここで優勝して、金メダルを獲得したいという思いでやってきました」 

 

「世界で1番になりたい」と言う太田選手でしたが、グレコローマンスタイルで1984年 ロサンゼルス五輪の宮原厚次選手以来、日本勢32年ぶりの優勝まで、あと1勝に迫る大活躍で した。 初戦でロンドン五輪王者に逆転勝ち。これでむらっ気のある太田選手は波に乗りました。2 回戦では、世界選手権3位の選手に完勝。準決勝は世界2位相手にフォールを奪取。

 

 

 奇想天外 な動きから「ニンジャレスラー」と呼ばれる太田選手の決勝進出は、世界のレスリング関係者 を一様に驚かせました。 太田選手は「空中で自分の傾斜角度がわかる」と言います。「投げられそうになったときに 投げ返せる」というサーカスのような動きは、しかし、リスクの高い「諸刃の剣」とも言えます。

 

 

 そのため代表決定後は、地味で苦しい寝姿勢の防御の練習を繰り返していました。母校日体大 監督の松本慎吾コーチは「失点を抑えた部分はすご く成長した」と、評価しました。 昨年の世界選手権でグレコローマンで日本勢は一人もメダルを獲得できませんでした。その 惨状に「俺がやってやる」と奮い立った太田選手。

 

 

 地元のレスリング道場で指導する太田選手の父·陽一さんは「息子に感謝の気持ちを伝えた に今は体をゆっくり休めて」と健闘を称えました。 陽一さんがレスリング道場に連れて行ったことがきっかけで、小学1年からレスリングを始 めた太田選手。メキメキと力を付ける息子を見て、「日本、世界で通用する逸材」と確信。陽 一さんは「リフレッシュして次を目指してほしい」と息子にエールを送りました。 

 

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