メダリストの言葉。12

食で身体に栄養を!

読書で心に栄養を!

与えよう!

 

今月はこの本から!

リオデジャネイロ・オリンピック 勇気を与えてくれるメダリストの言葉

リオデジャネイロ・オリンピック 勇気を与えてくれるメダリストの言葉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス
  • 発売日: 2016/10/10
  • メディア: 単行本
 この本だと野球・サッカー以外もたくさん載っているので嬉しいですね。
ということで今回の5回は水泳の選手で!

 

加藤コーチのことを信じ続けてきて、

本当によかったと思います。

 

 

金藤理絵(競泳女子200m平泳ぎ・金)

 

 金藤理絵選手が、女子200m平泳ぎにおいて2分20秒30で激戦を制し、金メダルを獲得。日本競泳陣 では男子400m個人メドレーの萩野公介選手に続く今大会2回目の頂点でし た。

 

 

 女子水泳の金メダルは、1992年バルセロナ五輪の岩崎恭子選手以来、実に24年ぶり。 1936年ベルリン五輪の前畑秀子選手を含め、同種目3人目の金メダリストとなりました 2012年ロンドン五輪で銀の鈴木聡美選手に続き日本人2大会連続の表彰台となりました。

 

 

  「おまえは世界一持久力がある。最初の50 mで出遅れなければ,絶対に負けない。それをおま え自身が信じろ」 東海大時代から指導を受ける加藤健志コーチの叱咤(しった)に応え, 5レーンの金藤選手 は前半から積極的に飛ばし、150mを首位でターン。得意の後半では、ぐんぐんと差を広げ て追い上げをかわし、脇目も振らず、そのまま逃げ切りました。結果的には2位との差は1秒 67と圧勝でした。

 

 

 準決勝を2位で通過した金藤選手でしたが、タイムは2分22秒11と到底満足 のいくものではなく、目標にしてきた2分20秒台には遠く届かないものでした。 「去年までの私なら、不満を持ちながらやったと思う」 しかし、金藤選手の気持ちは金メダルへ向かって一直線でした。決勝では、「大きく、強く、 速く」を意識し、本来の泳ぎを取り戻しました。 

 

 「今は信じられないですが、加藤コーチのことを信じ続けてきてよかった。タイムは出なかっ たけど、最低限の目標は達成できたのでよかった」 全藤選手は、2008年北京五輪同種目で7位入賞を果たしましたが、2012年ロンドン 五輪は出場権を逃していました。腰のヘルニアも発症し、 何度も引退を考えたそうです。この とき、同時に加藤コーチも悩み、指導者をやめようと考えて いたとのことです。「恋愛も犠牲 にさせ、食事も制限させ「俺の言うことを聞け」とやってきた。もう俺はいない方がいい」 

 

 

 食事は喉を通らず、83キロあった体重は69キロまで激減。しばらくうつ状態が続いたそうで す。しかし、9年前に見つけた金藤理絵というダイヤモンドの原石 をどうしても諦めることが できず、引退を示唆する金藤選手を「おまえは絶対に世界一になれる」と必死で引きとめたのでした。 「理絵みたいなやつが金メダルを取れる。水泳に関係ない人も勇気を得てほしい。諦めないで ほしい」 

 

 

 泳ぎのセンスこそあったものの、もともと優しい性格で一般の人より闘争本能のない金藤 選手 そんな兼藤選手が加藤コーチに怒鳴られ,突森され、慰められ、ようやく目が覚めたのが昨年の世界選手権。6位と惨敗でしたが、「こんなレースで競技人生を終わらせたくない」 と消えかけていた闘志に火がつきました。

 この4年は毎年引退危機と闘ってきていました。世界選手権でも4度決勝に進みながら、いずれも表彰台に上がることはできませんでしたが、し かし、今年2月の3カ国対抗戦で、高速水着時代の2009年に自らが出した日本記録を7年 ぶりに更新。4月の日本選手権でも2分19秒65で日本記録を再更新し、今季世界ランク1位で リオ五輪に臨んでいました。 

 

 金藤選手はレース後、「いろんな8年間だったんですが,加藤コーチの支えだけでなく、一緒に練習をしてきた仲間や、戦ってきた同じ平泳ぎの選手や、加藤コーチの家族にも本当に応 援してもらえて、だからこそ、私も加藤コーチも世界の頂点を狙ってやってこれたのだと思い ます」と喜びを語りました。8年ぶりの大舞台で大輪の花を咲かせたのでした。

コメントは停止中ですが、トラックバックとピンバックは受け付けています。