メダリストの言葉。13

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今月はこの本から!

リオデジャネイロ・オリンピック 勇気を与えてくれるメダリストの言葉

リオデジャネイロ・オリンピック 勇気を与えてくれるメダリストの言葉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス
  • 発売日: 2016/10/10
  • メディア: 単行本
 この本だと野球・サッカー以外もたくさん載っているので嬉しいですね。
ということで今回の5回は水泳の選手で!

 

地獄のような日々を過ごしてきて、

大丈夫かなと思った日もあったが、

その日々が報われた。

 

 

 

乾友紀子・三井梨紗子(シンクロナイズドスイミング デュエット・銅)

 

シンクロナイズドスイミングデュエット決勝のフリールーティンが16日に行われ、テクニ カルルーティン4位の乾友紀子,三井梨紗子組は94,9333点をマーク。合計得点でウクラ イナを逆転し、銅メダルを獲得しました。

 正式種目に採用された1984年ロサンゼルス五輪 から続いたメダルが途絶えた前回ロンドン五輪の雪辱を見事に果たしました。 暫定3位に立った日本の演技終了後、その後に出場したウクライナ、スペイン両国の合計点 が日本を下回ったことを知ると、乾選手と三井選手が井村雅代監督の胸に飛び込みました。3 人は抱き合い泣いていました。

 

 

 厳しい指導から「鬼」の異名を持つ指揮官も、教え子の涙にっ られて目頭を押さえました。 2008年の北京五輪後、日本は五輪と世界選手権を合わせた4大会でメダルを逃してきまし た。お家芸復活を晶し、2014年に井村監督が10年ぶりにヘッドコーチに復帰。1日12時間 に及び、「逃げたくなる」、「地獄のような」、と形容される井村監督のスパルタ練習。「絶対にメダル を取らせる」「日本のシンクロがまた強くなったと、五輪で証明する」と、選手たちを容赦なく鍛 えました。「毎日地獄のような日々を過ごしてきた。その日々が今日報われた」と三井選手は実感 を込めました。

 

 

器用で華がある天才肌の乾選手は、「人を押しのけてというたくましさに欠ける。すごい選手 なのにもったいない」と、井村監督は彼女に、エースとしての自覚を植え付けるため、練習中 に厳しい言葉で接しました。耐えきれず、合宿所のトイレに半日こもったこともあったそうです。 しかし、「やっぱりオリンピックでメダルが取りたい」。最後はその一心だったそうです。

 

一方、 三井選手にはパワーとタフな精神力、そして気迫がありました。そんな2人の相乗効果が日本 のお家芸を復活させたのです。 8月16日は井村監督の誕生日。乾選手と三井選手は、競技日程が発表された1年前から心に 決めていたことがありました。

 

 「デュエットの決勝が今日に決まった1年前からずっと、最高の プレゼントを先生にしようとふたりで話し合っていた」(乾選手)、 先生にメダルをかけること が、一番のプレゼントになるねって言っていた」(三井選手)と声をそろえる。日本と中国の指導者として9大会連続でメダルを獲得している井村監督ですが,決勝が自身の誕生日と重なる のは初めて。

 

 

選手たちから贈られたネックレスを身に着けて「忘れられない誕生日になりまし た」と涙を拭いました。 「前回は五輪出場権を取ることにすべてを懸けていたが、今回は目指すべきところがもっと上。 出場してからが勝負だと思っていた」と乾選手。覚悟を決めてからは、猛練習にも積極的に取 り組んできました。昨年には厳しい練習についていけず、メンバー2人のうち2人が代表を辞退。 それでも「私についてくれば必ずメダルが取れる」という井村監督の言葉を信じてきました。「こ のためにシンク をやってきた」と泣き笑いの乾選手。その努力の結果である銅メダルは金に 負けない輝きを放っていました。 

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