恥ずかしがらずに便の話をしよう。1

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今月はこの本から!

食事中には読まないようにお気をつけください。

恥ずかしがらずに便の話をしよう (マイナビ新書)

恥ずかしがらずに便の話をしよう (マイナビ新書)

  • 作者: 佐藤 満春
  • 出版社/メーカー: マイナビ出版
  • 発売日: 2017/10/24
  • メディア: 新書

位の高い人のうんこは高価だった江戸時代

 

現代では信じられない話かもしれませんが、江戸時代にはうんこが売買されていました。鎌倉時代から人のうんこは肥料として使われていましたが、江戸時代でも引き続きその習慣がありました。この肥料を「下肥」と言います。

 

江戸時代は、人口は城下町に集中し、すなわちうんこもその地域に大量発生するようになります。そこで、城下町で発生したうんこは、その周辺の農村へと送られ、農業用肥料として、活用されるようになりました。その際に、農家に優良で引き渡されていたのです。

 

そして驚くべき事に、売買されるうんこにはランクがあったと言います。位の高い人は食生活も豊かで有るため、うんこの質も良いとされ、他の人々より高値で売られていたそうです。

 

うんこが肥料として使えることから、便と尿が分かれて貯まるトイレを開発しようとした人もいたそうですが、結果には繋がらなかったようです。

 

城下町で集められた下肥は船や馬車で農村地域に運ばれていくのですが、江戸の場合、江戸東部地域では特に水路が発達していたため、船での運搬がメインでした。この下肥運搬船は、「葛西舟」と呼ばれていたそうです。

 

 

 

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