恥ずかしがらずに便の話をしよう。8

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今月はこの本から!

食事中には読まないようにお気をつけください。

恥ずかしがらずに便の話をしよう (マイナビ新書)

恥ずかしがらずに便の話をしよう (マイナビ新書)

  • 作者: 佐藤 満春
  • 出版社/メーカー: マイナビ出版
  • 発売日: 2017/10/24
  • メディア: 新書

こんなうんこは危険

 

まず、判別がしやすく、危険な便として挙げられるのが「細い便」です。細い便から病気の可能性が考えられるからです。最悪のケースとして挙げられるのは、がん。がんができたことによって腸内が狭くなり、出てくる便が細くなっている可能性があるからです。「便の狭小化」として、S状結腸がんなどが考えられます。

 

腸の異変はなかなか気付き憎いもの。数少ないサインの1つとして、細い便があるのですから、立派な異変として医師に相談してください。ちなみに太い便に関しては心配する必要はありませんよ。

 

便はその色からも健康状態を見極めることが出来ます。例えば赤や白の便が出たときも受診の必要があります。先決のような真っ赤な血液が付いた便が出た場合、痔のほかに直腸粘膜逸脱症候群などが考えられます。便全体が赤い場合には、大腸からの出欠の疑いがあります。O157などの出血性大腸炎や大腸がんが疑われる非常に危険な状態です。

 

一方白い便は、胆汁が影響しているかもしれません。なぜなら、前述の通り、うんこの色は胆汁の成分によるものだからです。例えば、脂肪分の多い食事が続いた場合、脂肪をぶんかいするために胆汁が多く分泌され、白い便が出ます。

 

それ以外に、胆石やがんが原因で胆汁の通り道である胆管が詰まってしまい、十二指腸に胆汁が流れなかった場合も便は白くなります。せき止められた胆汁は逆流して血管内に溶け出します。これにより「黄疸」を引き起こします。

 

ちょっと便が白いなぁといった状態は、肉類の食べすぎということで済まされますが、白い便と黄疸が見られると危険信号です。日本人は黄色人種で軽い黄疸だと分からないことが多いですが、城目が黄色っぽくなってきたときは黄疸の可能性がありますので、必ず医療機関を受診してください。

 

ちなみに、胆石の場合は強烈な痛みが有るので、自覚症状があるはずです。がんの場合は静かに進行しますので、注意が必要です。「白い便+黄疸」は危険信号ということを忘れないでください。

 

なお、バリウム検査を受けたあとの白い便はバリウムが排出されているだけなので、心配は要りません。数日で元の色に戻ります。

 

継ぐに便秘の人にありがちな、黒っぽい便。腸内に代弁が長時間滞留すると、黒みがかった色へと変色します。ですから、黒っぽい便に関してはすぐに受診の必要があるという状況ではありません。

 

同じ黒っぽい便でもドロリとしたタール状の便は赤信号。突然このタール状の便が出た場合、十二指腸潰瘍や胃潰瘍、胃がんなどからの出欠が疑われます。すぐに受診し、検査の必要があります。

 

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