継ぐもの。2

わたるは

なんだかんだで浪人生になってからも

月に1回ぐらいは駒込高校に来ていた。

 

1つは長田と母親の本を運ぶために。

1つは図書館で勉強するよりも学校で勉強をしようと思って。

1つはたまには体を動かそうと柔道をするため?

 

たまに口にしてくれる

「高校時代は基礎をしっかりやったから伸びたと思う」

「怒ってくれる人がいることは有り難い。浪人は孤独。」

という言葉。

 

まぁ、その基礎を土台として

予備校で高度なテクニックを学んで

偏差値を大きく伸ばした。

 

今年の浪人生の中で一番伸びたんじゃないかな。

いやぁ、上智に合格するとは・・・。

 

凄いな、本当に。

 

上智の受験当日の夕方に

「長田先生、数学聞きたい問題あるので、学校に行ってもいいですか?」

とLINEが来て、学校で上智の問題の正解を作った。

 

解法がわからなく、足掻いて解いた問題の

正解を質問されたので、答えを出すと・・・

8割がた正解していた!!

 

ここで、

「あっ、わたる、合格するぞ!」

と確信した。

 

そして本当に合格した。

いや、素晴らしい。

 

合格発表当日も学校に来て、

握手をした。

 

残念ながら第1志望は不合格ということで、

上智に進学する事になったが、

昨年の4月に書いたコラムを見返すと

上智に合格したことが凄いし、

毎日コツコツと努力した成果が出たんだなって思う。

 

 

諦めなければ夢は叶う。

 

 

下は4月4日に書いたコラムです。

 

 

継ぐもの

今年卒業したばかりの「わたる」

入ったときの印象は、臆病。

 

入部してすぐに出場した

55キロ級で「N大一」のSとの試合

引退試合になりかけたインターハイ支部予選の

「A川工業」のTとの反則負け寸前の試合

(ビデオ見直したら、あれはTの押し出しで相手側に反則ですね)

試合中のアドバイスで何度胸を叩いて

「強気!」と言ったことか・・・

 

不思議なのは臆病なのを叱ると

翌日には思い切った試合をするところ。

何で初日からその試合をしないことか・・・

 

 

勉強面でも同様で、

質問で「先生、これ合っていますか?」と言い、

 

「自分で解答を見ろ!」

と長田から言われる始末で・・・

 

まぁ、最初にも言いましたが、臆病な男でした。

 

 

そんなわたるですが、

少しずつ、少しずつ成長していきました。

 

強気な面を出せるようになって、

都大会でも勝利を修めることができるようになり、

 

勉強面でも、まさか浪人するとはね~。

受かったところに行くと思っていたのに、

知らないうちに、成長したものだ。

 

しかも、長田の母校である上智大学を目指して

しかも、将来の夢が数学の教師。

(確定ではなく、選択肢の1つみたいですが・・・)

 

有り難いというか教師冥利に尽きるというか。

 

浪人するからという理由で、

3月は毎日のように学校で勉強して・・・

 

間違いなく

この3月、学校に一番来ていた高校3年生だよ。

(普通卒業式のあとは来ないと思うのだが。。。)

 

そんな、滞在時間まで長田のマネをしなくても・・・。

 

最近、わたるを見ていると

長田に似てきたな~って思うんですよね。

私服を持っていないところとか・・・。

 

 

コメントは停止中ですが、トラックバックとピンバックは受け付けています。