桜咲く秋

先日、8年前に卒業した「きよひこ」と一緒に食事をした。「きよひこ」とは高1のとき授業を担当し、高2のときに担任をした。高3のときは縁がなかったが、それでも慕ってくれていて結構連絡をくれる。前回あったのは3年前で、どこの大学院に進学するかの相談だったと思う。

「きよひこ」は高校生のとき、医学部を志望していたが、やはり医学部の壁はとてつもなく高く、残念ながら浪人生活をおくることになった。その浪人生時代の1月に「きよひこ」から受験校に関する相談があった。センター試験の結果が現役時代よりも下がっていて、とてもではないが、関東の国立大学に進学することは不可能な得点率だった。どうも家庭でいろいろ問題があって、きちんと受験勉強できる状況ではなかったようだ。

そこで長田は

「暖かい気候の沖縄に行けば?沖縄のゆる~い生活リズムで自分を取り戻すのがいいよ。」

と琉球大学への進学を勧めた。そんなことを言わなければならないほど「きよひこ」は追い込まれていた顔をしていた。

3年前に大学院に進学する話を聞いていたので、今回の報告は修士が終わって就職が決まったのかなと想像していた。そうしたら、、、

「東大大学院の博士課程に進むことになりました。」

とのこと。琉球大学の修士を終えて半年間受験楽修したのちに秋入学からの進学だそうだ。以前から分かっていたが、「きよひこ」は本当にコツコツと努力できるやつだな!研究課題は視覚障害の人に漫画などを言語化してあげることだそうだ。凄い事に挑戦するなぁ~。

 しかし、最終学歴が東大大学院か・・・。羨ましい!!

おまけ(自慢)
食事のときに、「きよひこ」が
「よく周りの人から、『なんで東京の人が沖縄に進学したの?』って聞かれたんですけど、『恩師が沖縄に行きなさいと言ったので、言われたとおりにしました』って答えているんです」
と言っていた。

この言葉、教師冥利に尽きる。

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