才能は遺伝か環境か。2

 

例えば、中学時代柔道日本一になった生徒がうちの学校に来ても日本一になれるか?まちがいなくなれないし、都大会でベスト4に入れば御の字だろう。

どれだけ才能があってもそれを伸ばす環境がなければ伸びない。自分でなんでもできるように躾ればいいという人がいると思うが、それこそが環境によるものである。放っておいて、勝手に出来るわけがない。

言い方が悪くなることを先に断っておくが、頭の良い親は自分の経験を踏まえて子供に勉強する環境を整える。頭の悪い親も自分の経験を踏まえて子供に勉強する環境を整える。

そう、自分の経験値で教えるのだ。

ということでその経験の差が、環境の差になり、成績の差になる。

東大に入った人は東大に入るためにどれだけ勉強すればいいかを知っている。東大に入ったことのない人は東大に入るためにどれだけ勉強すればいいかを知らない。いや、たぶん、これだけなんだと思う。

だからといって、東大に入った人がきちんと指導できるわけではない。そこには言語が媒介してくるので、また別の話になる。名選手名監督にあらずのように、自分ができることと、相手にできるようにさせることは全く異なるからだ。

それでも経験値の違いによって環境に差が出るのは間違いない。だって、子供が東大に入りたいって言ったらどうする?自分では何もできない人がほとんどでしょ?

環境とは人が作るもの。作れないから、そういう環境を作っている場所に行かせる。そのためにお金や時間を支払う。そういうことだと思う。

そういう意味で才能よりも環境のほうが成長させるためには欠かせないものだと思う。

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