第1支部大会で男子が優勝することは非常に難しい。全国でも活躍するS徳、A立学園の両巨頭が君臨するからである。他にもY田学園、K華商業、最近ではI倉にN大一とと大会でも上位に入る学校が多い。
女子においても昔はスポーツ推薦校がいなかったので結構優勝できたが、今は修徳だけでなくI倉もいて非常に難しい状況である。個人戦においてはベスト4に入れば大殊勲といったところが、支部大会における駒込の戦績であった。
しかし、平成20年、支部新人大会で3人が優勝した。
1人は女子の48キロ級「きえ」。この年から修徳女子部ができたが、ライバルであったIを倒し優勝を勝ち取った。
もう1人は81キロ級の「りょうすけ」。このとき修徳のTが全日本合宿で欠場していたとはいえ、優勝したことは凄いことである。「りょうすけ」の準決勝のとき、私は剣道場の方で審判をしていたので全く見ていないのだが、近くにいたA立学園の生徒が「Kが秒殺されたぞ。」「どこ?」「駒込の知らない奴。」と騒然としていた。
副審をしながら「マジッ?」って思っていた。審判が終わって駆けつけるとやはり勝ったという報告だった。ビデオを見ると本当に秒殺で組み際に超強引な払い巻き込みを決めて完全な一本勝ちだった。決勝の相手はK華商業のK。それまでの対戦成績は1勝1敗だったと思う。この試合もKから有効を奪い勝利。支部大会で男子が初めて優勝した瞬間だった。
そしてラストは100キロ超級の「けいご」である。S徳・A立にも堂々と立ち向かい投げ勝った。1年生の時から「K士舘、S田谷を倒します」と言ってきた「けいご」が結果を残し始めたのもここからである。
この大会後、Y田学園のK合先生から言われたのが、
「2階級制覇、すごいね。うちも何度か優勝しているけど、1つの大会で2階級優勝したことはないよ。」
と賞賛された。Y田でさえもA立とS徳がいるこの第1支部大会の個人戦7階級のうち2階級を制覇するのは至難の業なのである。そんな偉業を駒込が先に達成したのだ。
これもすべて、「りょうすけ」や「たけし」、「こうへい」など卒業生のお陰である。駒込の強みはこの絆であろう。
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