滅びの美学

戦争と平和 (新潮新書)

戦争と平和 (新潮新書)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/08/09
  • メディア: 新書

日本にはおもてなしという心配りが美点として挙げられるが、これって言い方かえると合理的ではないよね。

もう、読んでいて、「日本ってバカだね~」しか出てこないよ。

やっぱりどこかで日本には「潔く散る」という滅びの美学が存在するなって思った。

ちなみに、この本は生徒の読書感想文を読んで(長田クラスでは長期休暇に本を読ませる)購入したもの。

おまけで生徒のコラムを掲載しておく。

私はこの本を読んで、頭の中の「日本人と戦争」の関係の構図がガラリと変わりました。

作者はこの本のなかで、自分の小説の『永遠のゼロ』の中身と絡めながら、日本が第二次大戦に敗北した理由を説明し、それを研究していく上で分かったことから現在の日本が置かれている状況に対して自分なりの論を展開しています。

この本の中で著者が達した一つの結論として
「日本人は戦争に向かない民族だ」
ということがあります。

私も個人的に戦史に興味を持って調べている中で、日本の関わった戦争の経過、社会状況等を知っていくなかで薄々気づいていた部分ではありますが、この本を読んで著者が書いているその理由が、非常に素直に腑に落ちたのです。

現在の日本がどうしてこうなったのか、これから歴史を踏まえて知りたいという人には、一つの本のチョイスとしてありだと思いました。

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