どこよりも早い!10冊読んだ人による本屋大賞2019大予想!

1月22日にノミネートされた10作品が発表されてからまだ1ヶ月ですが10冊読み終わりました。発表は4月9日とまだ1ヶ月半ありますが、忘れちゃいそうなので、早速大予想いきます。

まずはノミネート10作品のおさらいから。

愛なき世界 (単行本)

愛なき世界 (単行本)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: 単行本
ある男

ある男

  • 作者: 平野 啓一郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/09/28
  • メディア: 単行本
さざなみのよる

さざなみのよる

  • 作者: 木皿 泉
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/04/18
  • メディア: 単行本
そして、バトンは渡された

そして、バトンは渡された

  • 作者: 瀬尾まいこ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/02/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
熱帯

熱帯

  • 作者: 森見 登美彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/11/16
  • メディア: 単行本
ひと

ひと

  • 作者: 小野寺 史宜
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2018/04/11
  • メディア: 単行本
ひとつむぎの手

ひとつむぎの手

  • 作者: 知念 実希人
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/09/21
  • メディア: 単行本
火のないところに煙は

火のないところに煙は

  • 作者: 芦沢 央
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/06/22
  • メディア: 単行本
フーガはユーガ

フーガはユーガ

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2018/11/08
  • メディア: 単行本
ベルリンは晴れているか (単行本)

ベルリンは晴れているか (単行本)

  • 作者: 深緑 野分
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: 単行本

まずは長田の評価から
(これは、長田がエクセルにつけている評価そのものです。)

Sランク(超面白かった。みんな読みなよ)
「ある男」
「そして、バトンは渡された」
「ひと」
「ひとつむぎの手」
「火のないところに煙は」
「ベルリンは晴れているか」
Aランク(面白かった。読んだほうがいいぞ)
「愛なき世界」
「さざなみのよる」
「熱帯」
「フーガはユーガ」
Bランク(まぁ、普通だね。というか長田にはちょっと合わなかったかな。)
該当作品なし
Cランク(読み飛ばした。うん、辛かった)
該当作品なし

珍しいな・・・。Bが1つもない。(Cは基本的に年間200冊中1、2冊しかつけない。Bは結構つけている。)これも長田の成長なのかな?

さて、長田が面白かったと思った順。
(これはそのときによって変わります。あくまで今現在で。)
1位「ベルリンは晴れているか」
2位「そして、バトンは渡された」
3位「ひと」
4位「フーガはユーガ」
5位「ある男」
6位「ひとつむぎの手」
7位「愛なき世界」
8位「火のないところに煙は」
9位「熱帯」
10位「さざなみのよる」

です。

さて、ここからの予想ですが、
昔は、一度選ばれた作家は選ばれないとか
映像化されそうな作品とか、
いろいろな基準を作っていたんですけど
まったく当たらず・・・

昨年は
書店員の気持ちになって


これ読めよ!

という作品を選んだら、

1位2位3位を的中!!

できたので、
今回もそれに倣います。

そうすると・・・
大賞候補は「ある男」、「そして、バトンは渡された」、「熱帯」の3作品になります。

先に外れた7作品から語ります。
「ひと」と「ひとつむぎの手」は主人公が超のつくいい人なんですよ。お人よしというか、なんというか。長田はそういう人が好きなので、すごく感情移入できました。だけど、他の人は「そんな人いないでしょ。」って思うだろうなって。

「フーガとユーガ」、「愛なき世界」は面白いけど、「絶対に読むべき」だとは思わない。長田だったら「伊坂だったら、「ゴールデンスランバー」か「ラッシュライフ」か「重力ピエロ」でしょ」と思う。三浦しをんにしても「だったら「舟を編む」か「風が強く吹いている」から読むべき」と思う。うん、過去の作品と比べて、あんまり勧める気にならない。

「ベルリンは晴れているか」は一番のオススメだけど、ドイツの戦時中の話なんで、読み手を選ぶ。全員に勧められるものではない。

「火のないところに煙は」はホラーだから尚のことあんまり勧めたいと思わない。そういうのが好きな人は是非!って感じ。

「さざなみのよる」は、長田に合わなかった。その良さがあまり分かっていないので・・・。合わない上で、「ああ、そういう話なのね。」と大枠を理解できたんだけどね。

そういう点では

「熱帯」も同じ感じ

「熱帯」だけ、軽く説明すると、

汝にかかわりなきことを語るなかれ――。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。


この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは?


秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」……。


幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり、謎の源流へ!

(Amazonの紹介文より)

森見先生の作品は「ペンギンハイウェイ」、「聖なる怠け者の冒険」についで3作品目。全部本屋大賞ノミネート作品。

うん、森見作品は長田には合わない。こういうのを空想小説と呼ぶらしいが、空想すぎて長田にはイメージが追いつかないんだろうね。

ただ、今回のはそれを理解できた作品だった。山月記や千一夜物語とか海底二万里とかの話が出てくるんだけど、そういうのを含めて全部空想小説であり、空想小説の素晴らしさを語っているんだなって、なんというか集大成的な作品なんだなって、いうことは理解できた。

うん、何度もいうが、長田はそういうのが苦手だということも理解できた。

だけど、そういうのをひっくるめて本屋大賞候補作の1つ。

長田の言いたいことは、

読めば分かる!だから読もう!

っていう感じ

さて、あと2作品。まず「ある男」ですが、

オードリーの若林が帯に「自分もある男になりたいと憧れる」みたいなことを書いていたが、長田は全く憧れない。たしかに消したい過去はあるけれど、それも含めて自分自身が生きた証拠である。

なんて、長田自身のことは置いておいて、面白い。個人的には主人公(弁護士の城戸)の出自は不要(それも含めて「ある男」なのだが、)だと思っているが、それを入れても純粋に引き込まれる。これを読んで、去年ベストセラーとなった「マチネの終わりに」を購入した。

良い作品である。

つづいて「そして、バトンは渡された」ですが、

普通、本を読んで泣くときって主人公の親しい人が死んだり、事故に遭ったりしたときだと思うのだが、この作品で長田は嬉し泣きした。「良かったね~」って。何が良かったかは読んでのお楽しみ。

この小説は2部構成なのだが、第一部があんまり面白くなくて・・・。と思ったら第一部は全て第二部への伏線だった!読後に思ったことは、

「この小説、反則だろ!」

ということ。それだけ第二部は面白かった。そして泣けた。

ということで、、、
悩みに悩んだ結果・・・
予想ですが。。。

本命「そして、バトンは渡された」


対抗「ある男」


大穴「熱帯」


でいきます!

いや、この3作品はどれが選ばれても納得するよ。
あと、「ベルリンが晴れているか」や「ひと」、「ひとつむぎの手」が選ばれても個人的に大好きだから、大賞に選ばれたら喜ぶだろうね。

基本的に「そして、バトンは渡された」と「ある男」どちらかが選ばれると思うんだけど、長田が「そして、バトンは渡された」を選んだのは万人受けするほう、ということ。いや「ある男」もいいと思うんだけど、女性というか書店員の反応がちょっと気になるんだよね。。。

ということで、全順位予想です。
(長田の好みとはかなり変わりますが・・・)

1位「そして、バトンは渡された」
2位「ある男」
3位「熱帯」
4位「ひと」
5位「ベルリンは晴れているか」
6位「さざなみのよる」
7位「ひとつむぎの手」
8位「愛なき世界」
9位「フーガとユーガ」
10位「火のないところに煙は」

さて、どれだけ的中するか?

発表は4月9日です。

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