今に始まったことではないが、減塩ブームがある。このブームの要因は2つ。
1つは、日本人は外国と比べて塩分摂取量が突出して多い。
1つは、塩分を摂取しすぎると高血圧になる。
以前から長田は「だから何?」と思っていた。
結局は健康であるために、長寿であるために塩分を控えようという話なのだが、日本は元来長寿国である。他の国が塩分少ないだけじゃない?と思っている。あとは、日本が海に囲まれているのも一因だと思われる。
そもそも塩はミネラル豊富な元気の源だ。熱中症になったときは真水ではなく塩分を含んだ飲料水を取るように指導されている。塩が給料の英単語であるsalaryの語源ともなっているし、日本の諺にも「敵に塩を送る」というのがある。相撲で土俵に塩をまくのもそうだし、塩と言うのは神聖なるものであり、生きていくのに必要不可欠なものである。
基本的に熱中症で塩分不足になるように塩は汗などと一緒に体外に放出されるものであってそんな簡単にたまるものではない。おそらく高齢者のように新陳代謝が悪くなると塩分も溜まりやすくなるのだろう。だから、高齢者が塩分を控えるのは理解できるが、若者はどうなのだろうか?
最近は低血圧、低体温で朝起きられない、頭痛持ちという子どもも多いが、それは塩分不足ではなかろうか?日本において塩分摂取量が多い地域は雪国である。塩で体を温めるのもそうだし、食べものを長期保存するために塩漬けするのもあるだろう。だからといって雪国の人たちが健康を害するというデータはどこにも存在しない。
以前、そうやって朝起きられない生徒に健康の話をしたときに塩分不足が原因だと気付いて(一緒に住んでいる祖父母に合わせた食事をしているということで)アドバイスしたら簡単に改善された。
というのを、生徒が味噌汁飲んで快調になったというコラムを読んで、ふと思い出した。そして、この春、この2冊を読んで、最近の若者の体調不良の原因は塩分不足では無いかと思った次第だ。
- 作者: 村上 譲顕
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/02/06
- メディア: 単行本
- 作者: 石原 結實
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2017/04/04
- メディア: 新書
朝起きられない人には塩を与えてみよう。
体調不良な人には塩を与えてみよう。
そのまえにこの本を読んで塩について勉強しよう。
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