- 作者: 了戒 美子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/03/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
一番心に響いたのはエピローグのこの辺り
珍しく話は熱を帯びる。
「この本はね、特にアスリートに手に取ってもらいたいんだよね。内田がドイツにいって7年半、怪我も年齢もあって、パフォーマンスはおちて行くんだけど、それに逆らう姿を見てほしい。アスリートにとっては誰でも通る道なんだけど、その裏には家族の支えとか、根性とか、魂とか、プライドとかがある。今も鹿島(アントラーズ)で主将になったり、なにか運命的なものがあるなとは思ってる。でもフィジカル的に置かれている状況と期待されているものとの差も分かってる。他人からするとさ、怪我して日本に帰って、ほぼ落ち目に差し掛かって確実に引退は近づいているように見えると思うよ。でも、もがいているし、もがきたい。もがいている部分なんて人に見せるところじゃないけど、アスリートの真髄でもあるから。“1回アスリートとしては死んだ身”っていう表現をオレはよく使うけど、ここまでこさせてくれたのは周りの力だから、オレは1回死んでたとしてもやらなきゃいけないの」
・・・
「っていうかさ、この電話が来たってていうところまで書いちゃえばいいじゃん」
・・・
「オレの“リアル”は了戒さんにしか書けないから書いてほしい。オレのドイツでの戦いに、終止符を打ってほしいんだよね。」
そんな内田篤人の生き様を是非この本で!!
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