今月はこちら。
- 作者: 野村克也 中野信子 他
- 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
- 発売日: 2020/04/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
今回の5回は小林弘幸(順天堂医学部教授)
自律神経は、
わたしたちの生命活動を
24時間365日支えている
わたしたちの生命活動を、24時間365日支え続けているものーそれが「自律神経」です。
自律神経は、わかりやすくいえば内臓器官のすべてを支えていて、とくに血管をコントロールしています。たとえば、私たちが意識しなくても心臓はしっかりと自律的に動いていますが、それが自律神経の働きのおかげです。また、呼吸も自律神経がコントロールしていることを思えば、まさに、私たちの生命活動の根幹を支えているとみることができるでしょう。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」で構成されています。わかりやすく車の機能に例えましょう。まず、交感神経はアクセルです。交感神経の働きが優位になると、血管が収縮して血圧が上昇し、気分までアグレッシブな状態になります。
一方、副交感神経はいうなればブレーキの役目を果たすもの。副交感神経の働きがあがると、血管が適度に緩んで血圧が低下し、身体は緩やかなリラックス状態になります。
心身の健康にとって理想的な2つの神経のバランスは1対1.つまり、それぞれの神経が高いレベルで活動しながら、同時にバランスが取れているときに人間の身体はもっとも良い状態となります。
逆にこのバランスが崩れた時は、心身に様々な不調が現れるようになるのです。
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