今月はこちら。
- 作者: 野村克也 中野信子 他
- 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
- 発売日: 2020/04/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
今回の5回は小林弘幸(順天堂医学部教授)
とにかく「怒らない」。
怒ると、乱れた自律神経は
3時間は戻らない。
はらわたが煮えくり返るようなことが起こって、つい怒鳴ったり、激しく起こったりしてしまった経験は誰にでもあると思います。そこまで至らなくても、静かな怒りやイライラが晴れない日もあるでしょう。
しかし、自律神経を乱さないために気をつけたいのが、この「怒り」です。怒りの感情はまさに一瞬で爆発しますが、それによって乱れた自律神経は3時間は戻りません。そして欠陥が収縮して心拍数が上がり、どろどろになった血液が全身の臓器に悪影響を与えます。
しかも、これが朝起きたら、その日のパフォーマンスにとっても貴重な午前中のゴールデンタイムで交感神経が異常に高くなり、大切な時間が台無しです。
ただ、朝はそうした怒りを引き起こす機会にも満ちています。その代表が通勤タイム。満員電車のなかで他人ともみくちゃになり、イライラして怒鳴ったり、舌打ちをしたりするといった行動を目にしたことがあると思います。たとえ自分が怒らなくても、こうしたまわりの怒りの影響を受けないことも大切なのです。
私の場合、つねに30分の余裕を持って行動しているので、そうしたときはさっさと下車し、次の電車に乗り換えるようにしています。
とにかく、怒っても良いことはなにひとつありません。自分の健康と仕事のためと思い、「怒らない」ことを心掛けてください。
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