生徒から「なんで勉強しなければいけないんですか?」とよく質問されるのだが、それは幸せになるためだ。将来幸せになるために勉強しているんだ。
そうすると、生徒から「三角比とか実生活に役立たないじゃないですか。確かに建設業界で使うとは思いますけど、日常生活では使わないですよ。」と言われる。確かに日常生活では、算数ができれば十分だろう。そう、君たちは日常生活しか過ごしていないんだ。
実は、学んでいることは働くために必要なんだ。もちろん仕事の内容によって、微分積分を使わないだろう。ただ、これに関して言えば「では昔のように、親の仕事を継ぐ形でいいのか?職業選択の自由は無くていいのか?」と質問を返したい。結局のところ教育は君たちの進路の幅を広げるために行っている。だから途中で自分の進路と関係ないものを学ぶこともあるだろう。ただ、個人的には無関係に見えて繋がっているということはよくあるので、「将来どこかで使うかも?」と思いながら選り好みせずに学んでほしい。
「幸せになるっていうのはお金持ちになるってことですか?」と聞かれることがある。確かにこの資本主義の社会において、お金があれば幸せになれる可能性は高いだろう。ただ、私がここで言いたい幸せとはお金ではない。
幸せとは人から必要とされることである。
たとえば、恋愛。好きな人の笑顔を見たいと思わないか。そのために自分の時間を犠牲にしても頑張ろうと思わないか。そうやって彼氏彼女の笑顔を見るために頑張ることが、自分の幸せに繋がるのだ。
私は教員を職業にしていて、生徒から「分かりました。有難うございます!」と言われるために日夜頑張っている。実は教師になるまでは、ゲームやギャンブルなどの娯楽をしていたが、ほとんど足を洗った。今ではTVも持っていない。それは、教えることの方が楽しいし、幸せを感じているからである。同僚からも「よく、そこまで働けますね。」と言われるが、幸せだから全然辛くない。人の役に立てることほど幸せを感じることはない。幸せとは人の役に立って、自己肯定感を高めることではないだろうか。つまり受動から能動になって、人に何かを与えることができる人間になることが幸せに繋がる。その何かを与えるために、今皆は学校で色々なことを学び、縁ある人々に与えられる何かを獲得している最中なんだ。
- 作者: 大山 泰弘
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2009/07/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
上の本に載っている好きな言葉
「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人に褒められること、
人の役に立つこと、人から必要とされること。働くことによって、
愛以外の3つの幸せは得られるというが、私はその愛までも得ら
れると思う。」
私も同感だ。働くことによって幸せになるんだ。だから、
勉強しなければならない理由は、幸せになるためなんだ。
大人になって幸せになるために、今勉強を頑張るんだ。
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