やればできる

あえて、名前は出さない。

Mという生徒がいた。

柔道部ではない。

 

柔道部ではないが、中山先生から頼まれてMの面倒を見た。

Mはなかなかに勉強に対して前向きになれない生徒だった。

教え始めるとすぐに

「なんで勉強しないといけないんですか?」

と質問する。長田が

「高校義務教育ではないから勉強しなくても大丈夫だよ」

と返事すると

「高校辞めたら友達に会えなくなるからやめたくない」

と言うので、

「じゃあ、友達に会うために勉強しようか!」

と返事をする。

 

これを1日に10回くらい言い合ったことがある。

 

 

だけど、教えて理解して、良い点が取れると

当然ながら嬉しい顔をする。

 

高校入学当初は進級も危ぶまれたが、

無事卒業した。

 

先日、偶然卒業文集のMのコラムを発見した。

泣かせてくれるね~。苦笑

頑張って教えて良かった。

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