志村けん160の言葉。15

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志村けん 160の言葉

志村けん 160の言葉

  • 作者: 志村 けん
  • 出版社/メーカー: 青志社
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: 単行本

 

65:職人のように1つのことを「まだまだ」と言いながら、どこまでも上を目指していきたい。

 

僕は臆病だからコツコツ積み重ねていくタイプ。台本作りにしても、「ここまでやればもういいんじゃない?」という中途半端なことができないんです。だから何回でも見直すし、最低でも2つ以上のプランをもっていないと不安なんですよね。

 

舞台では演じている人間はもちろん、証明さんや裏方さんも含め、現場に関わっている全員が真剣勝負です。そんなメンバーを引っ張っていくには、まず、自分がウケることをやってみせることが大事。そうすれば、人は自然とついてきてくれますから。いくら偉そうなことを口で言っても、舞台でウケなければ彼らに信頼されません。自分がウケるにことをチーム全員にずっと見せ続けることが大事なんです。

同じことをずっと続けていくことが好きなんです。同じお笑いを今までどおりやっているのですが、僕の中では完成していない。周囲からは出し物を変えて欲しいと言われるのですが、僕は同じことをやって、ワインのように熟成させていきたいと思っているんです。若い時は新しいネタをがむしゃらにやっていたけれど、今は職人のように1つのことを「まだまだ」と言いながら、どこまでも上を目指していきたいですね。

 

「旅の途中 志村けん 生涯 お笑い職人」2016年7月

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