田中角栄新名語録。8

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新 田中角栄名語録

新 田中角栄名語録

  • 作者: 小林吉弥
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2020/10/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

些細な約束こそ守れ。

信用を得る第一歩だ。

人脈に繋がる。

 

几帳面な性格だった田中角栄は、一度約束したことはどんな些細なことでもいい加減にしたことはなかった。

田中派幹事長時、日韓関係の混乱、日米安保の自動継続、燃え盛る中での学生運動に対する大学法案、沖縄の本土復帰への推進問題などで、度々、社会党と渡り合った。当時の社会党幹部のこんな証言が残っている。

 

「角さんは国会の控室、社会党本部といわず、バンバン電話を入れてくる。委員長、書記長とも怒鳴り合った。しかし、ケンカではない。お互い主張は違うが、お国のためにはこちらのほうがいいとのぶつけ合いです。角さんは『ここまでは譲る。あれとこれとはダメだ。考えてくれ』と、当事者能力を持ってぶつけてくる。そこには私心というものは、感じなかったですね。

 

そうしたやり方で、譲ると約束したものは、どんな些細な約束でもちゃんと守った。信用のできる人物だった。手ごわかったが、交渉相手としては上等な人物だった。我々の面子を潰すことなく、点数も稼がせてくれた。ために、1つの対決が終わると、また笑って会える人物だった。角さんの強大な人脈形成の背景でもあったということだな。」

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