田中角栄新名語録。9

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新 田中角栄名語録

新 田中角栄名語録

  • 作者: 小林吉弥
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2020/10/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

人の悪口は呑み込め。

プラスになることは何もない。

自分の頭の上のハエを追うことが先だろう。

 

 

「1人の悪口を言えば、10人の敵を作る。よほど信用している相手でも『君だけには言っておくが、実はアイツは・・・』とやれば、1日も経たないうちに知らぬものなしとなる。それが政界、社会もまた同じだ。プラスになることは1つもない。どうしても悪口を言いたければ、独りでトイレの中でやれ」

 

田中角栄は新人議員にこう言い置くことが多かった。筆者が23年の長きにわたって田中を取材していて「凄い」と思ったのは誰に対しても田中が名指しで人を悪く言った都合が1つとして出てこなかったことである。ロッキード事件絡みで恨み骨髄のはずの三木(武夫元首相)にも一切、名指しで悪口を言ったことはなかったのである。田中はこうも言っていた。

 

「悪口を呑みこんだことで、やがて時期が来て互いの利害損得が一致したとき、再び手を握れる余地が生まれる。人脈は、こうして広げていく部分もある。まあ、他人のことをとやかく言う前に、まず自分の頭の上のハエを追ったらどうだということだ。自分に問題はないのかということだな。」

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