1月21日に発表されたノミネート作品、10冊。
逆ソクラテス以外の9冊をなんとか2月6日までに読了。
ということでどこよりも早い。
全10作品読んだ人による本屋大賞2021の予想です。
まずは10冊のおさらいです。
- 作者: 伊吹有喜
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2020/10/14
- メディア: Kindle版
- 作者: 美智子, 青山
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2020/11/11
- メディア: 単行本
- 作者: 宇佐見りん
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2020/09/10
- メディア: Kindle版
- 作者: 加藤シゲアキ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2020/11/19
- メディア: 単行本
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2020/04/24
- メディア: Kindle版
- 作者: 町田そのこ
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2020/04/21
- メディア: Kindle版
- 作者: 深緑 野分
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2020/10/08
- メディア: Kindle版
- 作者: 山本文緒
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2020/09/28
- メディア: Kindle版
- 作者: 伊与原 新
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2020/10/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 作者: 凪良ゆう
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2020/11/09
- メディア: Kindle版
まず個人的感想で3つのランクに分けます。
Aグループ:これはとても面白い!本屋大賞候補だ!
⇒『犬がいた季節』、『お探し物は図書室まで』、『オルタネート』『逆ソクラテス』、
『52ヘルツのクジラたち』『自転しながら公転する』『滅びの前のシャングリラ』
Bグループ:面白かったけど、本屋大賞には届きそうにないな。
⇒『推し燃ゆ』、『八月の銀の雪』
Ⅽグループ:自分には合わなかったな・・・。
⇒『この本を盗む者は』
個人的にはAグループのどれが本屋大賞を獲得しても納得します。ただ、それでは予想にならないので、映画化をイメージしたりと色々と条件を絞って・・・。なぁんて予想したら毎回外していました。先ほど2回大賞を的中させたと書きましたが、そのときは、「皆、これ面白いから読んだ方がいいぞ!」というおススメしたいので選んだら的中したので、それに倣って大賞を予想します。そうすると・・・
本命:『犬がいた季節』
対抗:『52ヘルツのクジラたち』
大穴:『滅びの前のシャングリラ』
本命の『犬がいた季節』、特に何も大きなイベントは起きないのですが、心に響くものがあります。これが青春なんでしょうね。平成時代を生きてきた大人にはなかなかに懐かしいものがあると思います。そういう意味で大人である書店員さんからの評価は高いと思います。個人的にも10冊読んだ中で一番面白かったです。
対抗の『52ヘルツのクジラたち』、たぶん本屋大賞はこの2作品のどちらかだと予想します。虐待の話も含めて男女の関係について深く考えさせられる話であり、最後はハッピーエンドで終わって泣ける作品です。ネタバレにならない程度に書きますが、最後のおじいさんの登場は今の世の中を物語っているなって思います。
大穴の『滅びの前のシャングリラ』、昨年の本屋大賞『流浪の月』の作者なので2年連続受賞はないかなっていうのと、前回のと比べると・・・。ぞれぐらい『流浪の月』は衝撃的でした。いや、これも面白いんですけどね。
『自転しながら公転する』、女性作家による女性目線の小説で、私は苦手なのですが、これはすんなり入ってきました。個人的には10冊の中でも2番目に面白かったです。特にエピローグには騙されました。今までの伏線を一気に回収してもらってなかなかに「やられた!」感がありました。ただ、これは個人的な感想なので、上位には入らないかなと。
『逆ソクラテス』、舞台が小学校なのですが、そこで伊坂マジックがさく裂していました。本当に面白かったです。ただ、伊坂作品で一番勧めたいのは『ゴールデンスランバー』、そして『ラッシュライフ』や『重力ピエロ』なため、どうしても伊坂作品だけはシビアになってしまいます。よって下位候補。というか、伊坂幸太郎は人気作家なんだから、本屋大賞にノミネートされなくて良いと思っています。
『オルタネート』、作家がアイドルということで色眼鏡で見られてしまいがちですが、いやこれ面白いですよ。直木賞にノミネートされたのも納得です。組織票が・・・という人いると思いますが、本屋大賞はこの作品が初ノミネートなので、それはないと思います。
『お探し物は図書室まで』、これも良かった。人生に、働くことに悩んでいる人は読んだ方がいいと思います。そういう意味で教師生活を楽しんでいる私にはちょっと響かなかったです。ただ、本屋大賞に選ばれても驚きはしません。
『八月の銀の雪』、タイトルになっている『八月の銀の雪』と『海へ還る日』は面白かった。この2作品は本屋大賞レベルだと思いますが、他のがちょっと。、、理系の話ばかりでちょっとつまらなく感じる人もいるでしょう。
『推し燃ゆ』、これぞ芥川賞という作品です。あんまりエンターテイメントではないです。『火花』や『コンビニ人間』を思い出します。悪くはないんですけどあんまり盛り上がりもなく、ちょっと大賞には厳しいと思います。
『この本を盗むものは』、幻想小説です。森見登美彦を好きな人はハマると思います。ただ私にはきつかったです。ということで過去の森見登美彦の順位を意識しながら、順位予想しました。
ということで最後に全順位の予想です。
第1位 『犬がいた季節』
第2位『52ヘルツのクジラたち』
第3位 『滅びの前のシャングリラ』
第4位『自転しながら公転する』
第5位 『オルタネート』
第6位『お探し物は図書室まで』
第7位 『八月の銀の雪』
第8位『この本を盗む者は』
第9位 『逆ソクラテス』
第10位『推し燃ゆ』
時間のある人は是非私のように全部読んで大賞を予想してみませんか?
発表は4月14日です
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