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- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2016/06/11
- メディア: 単行本
戦争は洪水や噴火と異なって
人心より発生するものである。
渋沢栄一は戦争の経済的効果について否定的な姿勢を崩さなかった。戦争で国家の富が増すという考えは、経済に対する無知であると批判し、「平和こそ、産業を振興し人類の幸福を増進する道」(井上潤著「渋沢栄一」山川出版社)と説いたのである。
そして、なによりも社会の道徳を向上させることこそ戦争の抑止になる、ひいては道徳こそが商工業の利益となり、結果的に国家を富ますものであると、独自の道徳と経済の平和論を提唱したのであった。
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