今月はこちら
- 作者: 山口路子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2016/08/10
- メディア: 文庫
フリルを取り去って、リボンを取り去って、
さらに不要なものを取り去れば、
肝心なものの輪郭がはっきりと見えてきます。
ブラウスが1枚あれば
オードリーは最初からシンプルな装いを好んでいました。デビュー前の彼女を知る人は言います。まだ貧しい頃の話。
「彼女はスカートとブラウスを一枚ずつ、靴を一足、ベレー帽も1つしか持っていなかったけれど、14枚のスカーフを持っていました。そしてベレー帽のかぶり方にしても日によって変えて、スカーフに至っては、色々な使い方をしていました」
これは象徴的です。
限られた予算の中の精一杯の、そして効果的なおしゃれ。14枚のスカーフを使って毎日しゃれた着こなしをしていたのです。それらのスカーフは、首元に、ウエストに、手首に、顔周りに、あるいは腰に巻き付けてスカートのように、さまざまに使われたことでしょう。
センスがあった、と言ってしまったらそれまでのようにも思いますけれど、オードリーにはやはり先天的なおしゃれのセンスというものがありました。
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