オードリーヘップバーンの言葉。8

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オードリー・ヘップバーンの言葉 (だいわ文庫)

オードリー・ヘップバーンの言葉 (だいわ文庫)

  • 作者: 山口路子
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2016/08/10
  • メディア: 文庫


女優の道に進んだのは偶然からでした。

私は無名で、自信も経験もなく、

痩せっぽちでした。

だから全身全霊で努力しました。

その点では自分を褒めることができます。

 

 

バレリーナになれなかった女の子

25歳、はじめての主演映画『ローマの休日』でアカデミー賞主演女優賞受賞、その3日後に、権威ある演劇賞でであるトニー賞を『オンディーヌ』で受賞するという快挙を成し遂げ、一躍スターとなったときのコメントです。オードリーは、もともとバレリーナになりたかったのです。母親の勧めもあり、幼い頃からバレエを習い、戦後ロンドンに渡って、著名なバレエの指導者に師事しますが、そこで決定的なことを言われます。

 

「あなたは優秀だけれど、プリマ・バレリーナになれない」

その時代の男性と組むには背が高すぎたのです。

 

20歳。尊敬する先生からの言葉はショックで、ひどく落ち込むけれど、生活費を稼がなければならないから、クヨクヨしている暇はありません。ミュージカルや映画のオーディションを受け、端役で出演したり、写真家のモデルなどをして収入を得るなかで、やがてチャンスをつかみ、スターとなったのです。

 

女優オードリー・ヘップバーンは、女優を目指した女の子が女優になったのではなく、バレリーナになりたかった女の子が夢を閉ざされ、生活費のために探した仕事から誕生しました。未来への扉は思いもよらないところにあったのです。

 

 

 

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