オードリー・ヘップバーンの言葉。13

今月はこちら

オードリー・ヘップバーンの言葉 (だいわ文庫)

オードリー・ヘップバーンの言葉 (だいわ文庫)

  • 作者: 山口路子
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2016/08/10
  • メディア: 文庫


犠牲というのは、

「したくないことのためにしたいことを諦める」

ということでしょう。

これは犠牲なんかではありません。

私が授かった贈り物です。

 

デザイナージーンズをはいたマザー・テレサ。

「あなたは自分の時間を犠牲にしているのではありませんか?」と問われて反論したときの言葉です。

 

ユニセフ特別親善大使は、年に一度払われる、ほんの少しの手当以外は無給。公的な交通費、宿泊費以外は自己負担。病気の蔓延している国々における健康面でのリスク、内戦のための身体的リスクも引き受けなければならないので、半端な覚悟は務まらない仕事でした。

 

オードリーの活動が広く知られるようになると、彼女は「聖オードリー」、ときに「デザイナージーンズをはいたマザー・テレサ」などと呼ばれました。現地視察者としてのオードリーは、たいていはチノパンかジーンズ、ラコステのシャツといったラフな服装。

 

最晩年、オードリーのクローゼットには十着ほどのドレスしかありませんでした。そのほとんどをチャリティーのために売りに出したからです。

 

ファッション大好き、と公言し、ジヴァンシーの服は自分を護ってくれる、とまで言っていたオードリーでしたが、人生で、本質的に大切なものを見出してからは、服で自分を護る必要は、もうなかったのです。

 

 

コメントは停止中ですが、トラックバックとピンバックは受け付けています。