オードリー・ヘップバーンの言葉。14

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オードリー・ヘップバーンの言葉 (だいわ文庫)

オードリー・ヘップバーンの言葉 (だいわ文庫)

  • 作者: 山口路子
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2016/08/10
  • メディア: 文庫


このような戦争を引き起こした

不正に対して抗議するのが、

ユニセフの義務ではないでしょうか。

 

最大の問題は、戦争

1991年、オードリー62歳の年の1月、湾岸戦争が始まりました。この戦争中、ほとんどのアメリカ人が、アメリカ兵の犠牲がわずかだったことを喜んでいるときに、オードリーとロバートは、まったく別の心境にありました。イラクの人たち、多くの子供たちが、アメリカの爆撃によって死んだという事実に、胸を痛めていたのです。

 

戦争開始から1週間後、ジュネーヴでユニセフの会議が開かれました。テーマは「戦争が終結したらイラクの子どもたちに何ができるか」。オードリーは失望しました。

 

「戦争が終結したら・・・」ではない、本質が間違っている、と強く思い、そのとき発言したのが、この言葉なのです。

 

現実を、我が身のことのように引き受けていたオードリーだからこその言葉です。翌年、「ユニセフ最大の問題をひとつだけあげるとすれば何でしょう?」という質問にはただ一言で応じました。

 

「戦争」。

 

戦争、と、一言、オードリーは言ったのです。

 

 

 

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