今回は長田も返答してみます。苦笑
出口治明の人生問答集: あなたの「問題」「悩み」がすっと消えていく! (知的生きかた文庫 て 6-1)
- 作者: 出口 治明
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2021/03/17
- メディア: 文庫
相談2 自分に「向いている仕事」がわからない
この年で何の専門知識もなく、一般事務などをやってきましたが、どれも長続きしません。特に一般事務には何の面白さも見出せません。でも向いていないと分かっているのに、辞めてもまた同じような仕事を探しています。
一般事務ってルーティンワークで、それが終わればやることがないですよね。暇になるのが怖いのです。数か月もいるとある程度サクサクできるようになる。だから暇を感じる時間がやがては長くなり、そうなると私の中ではもう末期です。
何をやっているんだろう・・・・・・。分かっているのに、この無限ループから抜け出せない。いや、正確には抜け出そうとしていない。でもこの年齢で未経験の仕事なんて雇ってくれる会社があるわけでもなく、もうどうしていいのかわかりません。
出口のアドバイアス 見つからなくても気にしないでいい
みなさんに話しているのですが、人生は100年の時代です。まだ半分までもきていないと考えれば、これから何でもできます。
その前提で2つ話をしたいのですが、1つは、自分に向いている仕事が分かっている人など、世の中にはほとんどいないという事実(ファクト)を知ることです。
たまたまの出会いや偶然で仕事に就き、その仕事を一生やって死んでいくのが、ほとんどの人間の一生です。これは洋の東西を問わず、数千年前から変わっていない人間の真実なので、「向いている仕事」は、これからあなたがゆっくり探し続ければいいのです。たとえ見つからなくても、「あぁ、自分はみんなと一緒で多数派だったんだ」と思えばいいだけの話です。
ほとんどの人は迷い迷って死んでいくのですから、それが当たり前だということが分かれば、自分が何に向いているか、死ぬまでゆっくり考えて、自分に向いている仕事を探し続けて、チャレンジ出来たらラッキーと思えば、それでいいのです。
2つ目。「何の専門知識もない」とのことですが、どんな仕事でも「石の上にも3年」という言葉があるように、3年もやればそれなりの専門知識が身に付きます。
あなたはまだ、50年以上の人生があるわけですから、3年でひとつ勉強できると思えば、10年で3つ、20年で6つか7つの専門知識を身につけることができます。これから仕事を見つけて、“面白い”“やってみよう”と思ったら、そこから勉強すればいいのではないでしょうか。
専門知識が身に付けば、仕事も楽しくなります。分からないから楽しくない、ということも人生にはたくさんあるのです。まだ人生の半分までできていないんだと思って、色々な仕事を見つけるべくチャレンジしてみてください。
長田の返答。1
40歳ぐらいになって、ようやく今の仕事を「天職」だなって言えるようになりました。今でも字の汚さとか人の目を見て喋れないとか欠点を挙げればキリがないんですけど、それでも先生という仕事は天職だと断言できます。
そのうえで、こういうことを発言できる人って周りにはほとんどいません。みんなまだまだ試行錯誤中であり、悪戦苦闘中なんだと思います。えぇ、10年前の自分は一所懸命に働いていましたが、天職だなんて堂々と言えませんでした。
ということで、皆向いているか向いていないかわからないまま足掻いていると思うので、もうちょっと頑張ってみればいいんじゃないかなって思います。やっぱり自分が天職だって言えるようになったのって、40歳の誕生日で皆が祝ってくれたことであり、形として残ったからであり、そこまでたどり着くにはみんなもっと足掻いていかないといけないと思うんですよ。
ということで、向いているかどうかなんて気にしなくていいし、たぶん多くの人が気づかないまま退職するんじゃないですかね。
長田の返答。2
向いているかどうかって、おそらく周囲からの評価で決まると思います。なので、周囲の人に役に立つことをすればいいと思います。相談者は暇な時間があるようですから、その時間を周囲の人のサポートに当てましょう。
与える人は与えられる
まず、自分から相手に何かを与えてあげましょう。そうすれば相手から感謝されます。感謝の言葉を聞くことができれば、「あっ、向いている」って思いますよ。
向いている仕事って誰かの役に立っていると実感できる仕事だと思うんですよね。たぶん向いていないのって「なんで、自分はこんなことをしているんだろう?」っていうところからスタートしていると思います。人の役に立っていないという思いが「自分はこの仕事に向いていないのでは・・・」に変換されるのだと思います。
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