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子育てベスト100――「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり
- 作者: 加藤 紀子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2020/06/11
- メディア: Kindle版
SECTION1:コミュニケーション力をつけるには?
METHOD07 「根拠のない自信」をつける
-強く生きていくための大切な力
コミュニケーションが苦手だと感じるのは、自分に自信がもてないことも原因の1つです。人は自分に自信がもてなければ、相手に拒否されて傷つくことを恐れ、人付き合いを避けようとしまいます。
子どもも同じです。「自分はこれでいいんだ」と思える子どもは、自信を持って自分の気持ちを表すことができます。
20年にわたり、5000回以上の面接を通して子育ての悩みに寄り添ってきた、医師で臨床心理士でもある田中茂樹氏は、子どもが親から見て間違ったことを主張してきたときには、それを理屈で否定しようとせず、意見を言えた勇気を認めてやることが大切だと言っています。
■「認められている」実感を与える
人が人として生きていくには、「理由はないけれどうまくいくような気がする」といった、無条件に自分を信じる力がとても重要です。
これは精神医学では「基本的信頼感(ベーシック・トラスト)」と呼ばれています。自分はいつも認められているという実感が、相手との心の壁を取り払い、コミュニケーションへの意欲に繋がるのです。
「根拠のない自信」をつけるにはどうすればいい?
■ありのままを受け入れる
「テストで100点をとった」「かけっこで一番だった」といった具体的な成果を褒めるのも良いですが、そこから生まれる自信は根拠に基づいたものです。
根拠のある自信は、根拠となる事実が消えるとなくなってしまいます。根拠のない自信はそうした条件付きの自信ではなく、親からありのままを受け入れられ、愛されているという実感から生まれるものです。
■苦手に固執しない
苦手なことを頑張って克服するのは大事なことです。ですが、親が固執しすぎて子どもを追い詰めると、自信どころか劣等感ばかり増してしまう可能性があります。
■大人は聞き手に回る
子どもと話をするときは、親は聞く側に回ります。「そうだったんだ」「わかるよ」という相槌とともに、どのようなことでも耳を傾けると、子どもは「自由に何を話してもいいんだ」と自信がもてます。
■立て直る力を育む
子どもは小学校に入るころから自分と他者を比較するようになり、「負けたら悔しい」といった感情を持つようになります。大切なのは負けた時、落ち込んだ時に立ち直る力を身につけることです。この回復力は、心理学では「レジリエンス」と呼ばれています。
子どもが失敗したときも、他の子と比べるのではなく、良い面に注目して「よく頑張ったね」「勇気があったね」などと認めてあげると、立ち直る力を伸ばしてあげることができます。
■子どもを信じる
児童青年精神科医の佐々木正美医師は「子どもは自分を信じてもらうことによって、信じてくれた人を信じます。そして自分が信じられたことによって、自分を信じることができるのです」という言葉を残しています。まずは親が子どもを信じる。そうすれば、子どもは親を信じ、自分を信じることができます。
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