サインが出ている

今月はこの本のコラムを取り上げて

長田が思うことをつらつらと

学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか (講談社現代新書)

学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか (講談社現代新書)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/08/18
  • メディア: Kindle版


「服装・頭髪の乱れは心の乱れ」という迷信

鴻上:例えば工藤さんはそんな時、荒れた学校だと思われて生徒が迷惑するだろうという論理に対して、何と答えます?

工藤:説明するだけですね。

鴻上:どんな説明を?

工藤:重要だと思うことについてはしっかり指導しています、ということ。先ほどの優先順位の話です。

鴻上:なるほど。

工藤:その上ではっきり言います。服装・頭髪の乱れは心の乱れと言いますけど、そんなのは迷信でしょうと。みんな知ってるじゃないですぁ。だって海外じゃそんなこと言われないんだから。服装や頭髪は教育の本質じゃないってこと、みんな知ってますよねと。

鴻上:服装の乱れが心の乱れだとしたら、いじめをこっそりやってる人たちはみんな服装が乱れててほしいんですけどね。陰湿で巧妙ないじめをやっている人間ほどバレたくないんで、ちゃんとしたりしていますからね。

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服装・頭髪の乱れは心の乱れ。これ、日本くらいみたいですね。こういう標語というレッテルで規則を作るのはいいと思うんですけど、時代に合わせて変化させていかないといけないですよね。

 

これはN澤先生からいただいた言葉なんですけど、

困ったチャンは困っているのよ。

だから、言動で何かある人はやっぱり乱れていて、

きっと困っているからそれを解決しないといけないだと思います。

だから「服装・頭髪の乱れは心の乱れ」自体は根本的な間違いではなく、

困っているサインが出ているから、なにか手を差し伸べようくらいでいいんじゃないかな。

 

いじめをしている生徒は特に困っているのではなく楽しくてしているから

そんな兆候は出ないケースもある。

そう考えればなんとなく理解しやすいかなって思います。

 

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