どこよりも早い本屋大賞2022大予想!

1月20日に本屋大賞2022のノミネート10作品が発表されました。

既に4冊読み終えていたこともあって、残り6冊。2月5日までに読み終えました。

ということで、長田の大予想です。

まずノミネートされた10作品のおさらいです。

赤と青とエスキース

赤と青とエスキース

  • 作者: 青山 美智子
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2021/11/16
  • メディア: Kindle版

硝子の塔の殺人

硝子の塔の殺人

  • 作者: 知念 実希人
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2021/07/30
  • メディア: Kindle版

黒牢城 (角川書店単行本)

黒牢城 (角川書店単行本)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/06/02
  • メディア: Kindle版

残月記

残月記

  • 作者: 小田雅久仁
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2021/11/18
  • メディア: Kindle版

スモールワールズ

スモールワールズ

  • 作者: 一穂ミチ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/04/21
  • メディア: Kindle版

正欲

正欲

  • 作者: 朝井リョウ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: Kindle版

同志少女よ、敵を撃て

同志少女よ、敵を撃て

  • 作者: 逢坂 冬馬
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2021/11/17
  • メディア: Kindle版

星を掬う (単行本)

星を掬う (単行本)

  • 作者: 町田 そのこ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2021/10/18
  • メディア: 単行本

夜が明ける

夜が明ける

  • 作者: 西加奈子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/01/12
  • メディア: Kindle版

六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本)

六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本)

  • 作者: 浅倉 秋成
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/03/02
  • メディア: Kindle版

続いてFACEBOOKにも記載した私が読んで面白かった順から。

第1位『赤と青とエスキース』

第2位『六人の嘘つきな大学生』

第3位『正欲』

第4位『夜が明ける』

第5位『同志少女よ、敵を撃て』

第6位『星を掬う』

第7位『硝子の塔の殺人』

第8位『スモールワールズ』

第9位『黒牢城』

第10位『残月記』。

となります。

 

ちなみに、私は読書記録に評価としてSABCをつけるのですが、

Sは第1位から第8位まで。

第9位をA、

第10位をB

と記しています。

ということで、第8位までの作品が本屋大賞に選ばれれば私は十分に納得します。

 

まぁ、それでは面白くないので、きちんと大賞を選びます。今回読んでいて、自分は伏線回収の上手さで本の面白さを選んでいること、歴史小説や空想小説が苦手だということを再確認できました。『残月記』を空想小説に入れていいかわからないのですが、イメージしにくいので、あんまり心に残らなかったのは事実です。あと歴史小説もイメージしにくいので、どうしても下位評価になります。ただ、『同志少女よ、敵を撃て』は伏線ということではないのですが、クライマックスで「あっ、敵はそこにいたのか!」というところで衝撃的で痛快で上位に入りました。

 

それと比べたときに『六人の嘘つきな大学生』と『赤と青とエスキース』は本当にやられた感があります。この2冊は何度ページをめくり直したことか。

さて、長田目線でノミネートされた小説をジャンル(かなり適当です)で分けますと

【ミステリ】『六人の嘘つきな大学生』『硝子の塔の殺人』『スモールワールズ』『黒牢城』『残月記』

【歴史小説】『同志少女よ、敵を撃て』『黒牢城』

【主人公が不幸】『夜が明ける』『同志少女よ敵を撃て』『星を掬う』『スモールワールズ』

【伏線回収】『赤と青とエスキース』『六人の嘘つきな大学生』『正欲』『同志少女よ敵を撃て』『硝子の塔の殺人』『スモールワールズ』『黒牢城』

【マイノリティ】『正欲』『夜が明ける』『同志少女よ、敵を撃て』『星を掬う』

となります。なんで、こんな分け方をしたかというと、ここ5年の大賞を確認してみると

本屋大賞2021⇒『52ヘルツのクジラたち』【主人公が不幸】

長田の予想は『犬がいた季節』で【伏線回収】。大賞作品は第2位予想

本屋大賞2020⇒『流浪の月』【主人公が不幸】【マイノリティ】

長田の予想は『ムゲンのi』【ミステリ】【空想小説】。大賞作品は最下位予想

本屋大賞2019⇒『そして、バトンは渡された』【伏線回収】【主人公が不幸】

長田の予想は『そしてバトンは渡された』で的中

本屋大賞2018⇒『かがみの孤城』【主人公が不幸】【空想小説】

長田の予想は『かがみの孤城』で的中。

本屋大賞2017⇒『蜜蜂と遠雷』【これはどのジャンルだ?青春小説?】

長田の予想は『みかづき』【これはどのジャンルだ?】。大賞作品は第6位予想。

ということで、

最近の大賞は世相を反映してか主人公が不幸なんですよね。その一点だけで言えば『夜が明ける』が大本命です。次に『星を掬う』かな。『夜が明ける』は西加奈子さんの小説で私は苦手なんですけど、今回は主人公が男性だったので、すんなり入ってきてとても面白かったです。ちょっとリアルに描きすぎだなって思いましたけど、それはそれで引き込まれました。

 

『赤と青とエスキース』の主人公は若干不幸ではあるんですけど、そこまで不幸でもないのと伏線回収によってハッピーエンドになっているんですよね。あれを伏線と言っていいかわからないのですが、エピローグで物語が一気に繋がって爽快でした。

そして、今大賞に推そうかどうか悩んでいるのが『正欲』です。私は読んだ本の感想をFACEBOOKに掲載しているのですが、4月28日に書いたのがこちら。

正欲』(朝井リョウ:新潮社)⇒作家生活10周年記念。『スター』が白なら『正欲』は黒だと書いてあったが、透明な真っ黒だよ。序盤の主要人物が霞むぐらい終盤の脇役が凄い。途中から止めるタイミングを逸して最後は一気読み。おかげで久しぶりに12時を超えて就寝したため、結構寝不足。。。

読後感はスッキリしないと思う。多様性って何だろう?と考えさせられるお話。だけど、皆少なからず「分かる~」と思うんじゃないかな?

本屋大賞にノミネートされたら大賞に推す作品でした。しかし、『スター』『正欲』ともにYouTubeが出てきていて、自分が時代遅れなんだということを実感。ちょっと皆に追いつけるように努力しないといけないね。

いや、本屋大賞にノミネートされないと思ったんですよね。朝井リョウさんが人気作家というのもある(東野圭吾や有川浩はもうノミネートされないと思う)し、これを「皆に読んでほしい」とは思わないです。上にも書いてありますが、透明な真っ黒です。ただ、2020の『流浪の月』もそんな感じでした。自身は評価にSをつけたけど、皆に勧めたいと思わなかったので最下位予想にしました。さて、どうしようかな……。

そして、読み終えたばかりのときはこれが本屋大賞だろうと思った『六人の嘘つきな大学生』。これもFACEBOOKを読み直すと

『六人の嘘つきな大学生』(朝倉秋成:角川書店)⇒まだ1月6日だけど、今年読んだ小説No.1になるんじゃないか?こういう小説大好き。今年の本屋大賞はこれでいいんじゃない?

真犯人を特定するネタだけはちょっと稚拙だったけど、それ以外の伏線回収は見事の一言。ミステリーだけど、最後が明るく終われるところが一番良いね。殺された人もいないし(亡くなった人はいる)。

誰か読んだことある人いたら感想教えてください。自分と同じ感情か知りたいです。

既に今年読んだ小説で2番目なんだけど、面白かったです。たぶん真犯人を特定するところで、「あっ、なるほど!」と思えたら大賞に推しています。そこだけがなんというか稚拙というか分かりやすくて……。自分が伏線回収が好きだから上位に入っているのであって大賞に選ばれるかなって思ってしまうんですよね……。

ということで、悩みに悩んだんですけど……。本当に、2日ほど悩みぬいてから、ここに予想を書きます。

本命は『正欲』(朝井リョウ:新潮社)

対抗は『赤と青とエスキース』(青山美智子:PHP研究所)

大穴は『夜が明ける』(西加奈子:新潮社)

と予想します。

 

順位もつけると

1位『正欲』

2位『赤と青とエスキース』

3位『夜が明ける』

4位『六人の嘘つきな大学生』

5位『同志少女よ、敵を撃て』

6位『星を掬う』

7位『スモールワールズ』

8位『硝子の塔の殺人』

9位『黒牢城』

10位『残月記』

とさせていただきます。発表は4月6日です。

 

正直なところ、上位4作品、どれを大賞に推そうかかなり悩みました。

あぁ、内藤様、横山君、2人の予想も教えてね。

他にも参加したい方、いらっしゃいましたらご連絡お待ちしております。

 

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