強く、優しく、古賀稔彦の言葉。12

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強く、優しく 古賀稔彦の言葉

強く、優しく 古賀稔彦の言葉

  • 出版社/メーカー: 産業編集センター
  • 発売日: 2022/04/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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ホンモノを見るっていうのは、

子どもたちにとっては、

教科書で教えていくよりも

一番インパクトとして残る

 

講道学舎で得た貴重な経験の1つに、「本物」を見る機会があったことを挙げている。

 

1964年東京オリンピック中量級の金メダリスト岡野功の背負い投げ。入門前の小学6年時に初めて全体練習に参加したとき、膝をつかない背負い投げが描く弧を見て感動した。上京してからも、次々と「本物」の技を間近で目撃した。

 

拓殖大学1年から現役引退までの14年間で公式戦無敗といわれた木村政彦。のちに力道山ともタッグを組んでプロレス界に進出し、61年に柔道界に復帰した。母校拓殖大監督を務めていた木村から、80年代に講道学舎に在籍していた古賀は直接指導を受けたことがある。相手の引手は手刀で切るのだと教えられ、庭に埋め込んだ板を手刀で叩く訓練を続けた。それは身体に染み込み、現役時代は知らず知らずのうちに手刀を基にした動きで相手の動きを封じるようになった。寝技に強い高専柔道における三角絞の達人、木村光郎にも会った。古賀は一流の選手たちを見て育ってきた。

 

「古賀塾」も同じだ。下は幼稚園児から受け入れていたため、塾生は早い段階で金メダリストを見ることができた。「子どもはまだ何もわからないから」とせず、みずみずしいスポンジのように一流との出会いを作る。幼い子が絵に描いたように「うわあ」と声をあげたなら、体験は生涯、その子の支えになるだろう。

 

 

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