絶対大丈夫。12

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絶対大丈夫 高津臣吾の人を育てる言葉

絶対大丈夫 高津臣吾の人を育てる言葉

  • 作者: 飯尾 哲司
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2022/05/25
  • メディア: 単行本

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僕は二軍監督として、若い選手にはとことん「自分らしさ」を求めてほしいと思っている。誤解を恐れずに言えば、育てるためなら試合では負けてもいい。

 

二軍のことを「ファーム」と呼ぶ。つまり農場だ。プロ野球のファームとは「芽を出し育つ」場所という意味合いで使われるのだろう。だからそこでプレーする者には、土にまみれらユニフォームが似合う。ファームには照り付ける太陽と、滴り落ちる汗がよく似合うのだ。

 

故障や調整で戻ってきた者に優しいのは、きっとファームが母なる大地だからだろう。ときには夢破れ、「心の汗」を流して去って行った者もいた。

しかし、体と汗と心の汗が染み込んだ土を糧にして、選手は成長していくものだ。そうやって時は流れてきた。いつの日か必ず花は咲き、実を結ぶ。自らが流した汗を信じてプレーしているのだ。

 

1チームの支配下選手最大70人+育成選手。一軍枠が29人。、40人以上が二軍でプレーする。もちろん二軍もイースタンリーグやウエスタンリーグにおいて優勝を目指している。しかし、二軍には発展途上の選手、一軍から降りてきて調整中の選手、リハビリ中の選手が混在する。

 

最終的には「一軍が勝つための戦力」となることが目的だから、その手段として二軍の勝利を犠牲にする場合もある、というわけだ。

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