絶対大丈夫。15

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絶対大丈夫 高津臣吾の人を育てる言葉

絶対大丈夫 高津臣吾の人を育てる言葉

  • 作者: 飯尾 哲司
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2022/05/25
  • メディア: 単行本

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結果が出ないときに忘れていけないのは、常に「なぜ?」「どうして?」という思いを持ち続けること。試行錯誤することが解決への糸口。

 

1997年の高津は不振でわずか7セーブ。ヒジの痛みもあって調子が上がらず、暫定的に先発マウンドも3試合踏んだ。抑えの代役は伊藤智仁が務めて、立派に19セーブをマークした。しかし、日本シリーズ第3戦にリリーフで勝利投手になった高津はガッツポーズを繰り返し、野村監督が「やはり抑えは高津が似合う」と最後を任せた。

 

だが、翌1998年も3セーブに終わり、高津にとってつらい時間が続いた。小谷正勝投手コーチは「登板間隔をあけて投げる先発に転向するか?」と提案したが、「いえ、僕はリリーフが好きなんです」。手術には踏み切らず、痛み止めの薬を飲んで投げ続けた。どうやったらヒジが痛くないかを模索した。その結果、1999年に30セーブで最優秀救援投手のタイトルを獲得して復活を遂げた。

 

石山泰稚も同じである。2018年に35セーブ、20年には20セーブ。2021年は途中でマクガフに守護神の座を譲ったが、「必ず時間が解決してくれるよ」「お前は再び9回を任される投手だ」と伝えた。本人が「なぜ?」「どうして?」と試行錯誤するように手当さえしておけば「傷口のかさぶた」は時間がたてば固まると高津は言いたかったのだ。

 

オリックスとの日本シリーズで、第3戦はジョーンズ、第4戦は杉本裕太郎から三振を奪い、3連勝に貢献した。修羅場をくぐってきた石山のマウンドさばきは見事だった。

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