リセットの習慣。9

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リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)

リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)

  • 作者: 小林弘幸
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2022/08/02
  • メディア: Kindle版

Reset21 迷いをなくせば緊張も減る

自律神経の専門家として「緊張する場面」での対処法を教えてください。そんな質問を受けることがときどきあります。自律神経の側面から緊張状態を紐解いていくと、やはり交感神経が高くなっているので、深呼吸をするとか、一杯の水を飲む、ゆっくり歩くなどの方法で自律神経を整えることは効果的です。

スポーツ選手のコンディショニングの見地から見ると、迷いがあるとより緊張してしまうので「迷いをなくす」というアプローチも重要です。たとえば、ゴルフでバンカーに入れてしまい、次に重要なバンカーショットを打たなければならないケース。「どうやって打とうか」と迷ったまま打つ体勢に入ったら、まず失敗します。「どうしようかな」「失敗してしまうんじゃないか」などあれこれ迷っているとさらに心拍数が上がり、パフォーマンスが下がるのは当然です。

緊張する場面ほど「これをやる」「これはやらない」と決めておくことが肝心です。私の場合はテレビ出演する機会も多く、普段とはまったく違うステージなので当然緊張します。

そこで私は「自分の専門分野の話はする」「それ以外は多くを語らない」と決めています。わからないことを無理して喋ろうとはしませんし、バラエティ色の強い番組だからといって、自分の役割以上のことをしたりはしません。

こうやって「やること」と「やらないこと」をしっかり決めておけば、現場で迷うことはなくなります。すると頭はクリアになり、本番に向かって落ち着いていられますし、集中力も高まってきます。

 

人によって緊張の仕方や度合いはもちろん異なります。しかし往々にして、緊張している人ほど「やるべきこと」がクリアになっておらず「どうしようかな」といつまでも迷っているものです。

 

まずは迷いをなくすことです。

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