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- 作者: 小林弘幸
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2022/08/02
- メディア: Kindle版
Reset23 「自分なりの軸」があれば、それでいい
私の野球部の話は見方を変えると「弱い人間」のエピソードともいえます。
もし私が強い人間だったら、フォアボールなど狙わず、ヒットを打ってヒーローになることを求めたはずです。しかし私は弱い人間で、最初から消極的な選択肢しか頭にありませんでした。
でも、それでいいのだと思います。
「軸のある人」というと、自分の想いをしっかり持ち、それを臆することなく表現できる人のようにとらえられますが、必ずしもそうではありません。
自律神経を整える「軸」とは、人間としての「強い、弱い」とは関係なく、自分なりに「決めている」ということ。
たとえば、職場でイヤな仕事をしょっちゅう押し付けられる。そんなとき、強い人なら「こんな仕事はやりたくありません」「どうして私ばかりに押し付けるんですか。納得できません」とはっきり言うことができるでしょう。それができる人はそれでいいと思います。
しかし、それができない人にも「その人なりの軸」があるはずです。仕事を押し付けられたら、どんな仕事でもやると決める。納得がいかなくても、文句を言わないと決める。それも立派な軸。文句を言わないでやるけれど、絶対に残業まではしない。たとえば、そんな軸の持ち方や線の引き方もあるでしょう。
イヤな仕事を押し付けられることは確かにストレスです。しかし、実は「それに文句を言えなかった自分」に対するモヤモヤがいつまでも残り、その思いが自律神経を乱しているケースはよくあります。
大事なのは「自分らしい軸」を持つこと。「私はこうする」と決めてあれば、自分に対するモヤモヤは減少します。結果、自律神経が乱されずに済むのであればそれはそれでいいのだと私は思います。
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