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- 作者: 小林弘幸
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2022/08/02
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Reset26 「期待」が自律神経を乱す
自律神経を乱す大きな要因のひとつに「期待」があります。
きっと多くの人が日々懸命に仕事をしているでしょう。「頑張る理由」は人それぞれですが、たとえば「上司に認められたい」「組織で必要な人材だと思われたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
そう思って頑張ること自体、決して悪いことではありません。
しかし、自律神経の専門家の立場からすると、こうした「期待」が心身のコンディションを崩す要因となっていることがよくあります。上司や組織に認められたいと頑張って、認められる。これは素晴らしいことです。しかし、相手は人や組織ですから、懸命に頑張ったからといって、必ず認められるわけではありません。思うような成果が出せないこともあるでしょうし、十分な成果が出ているのに、社内の人間関係だとか、理不尽な社内事情によってひょうかされないこともあります。
当然「こんなに頑張っているのに、どうして認められないんだ」「なぜ、あいつのほうが評価されるんだ」という気持ちになり、それが原因で自律神経を乱したりメンタル不調になる人もたくさんいます。
このとき大事なのは「ここは本当に自分が頑張り続ける場所なのか」を考えることです。それを考え抜いたうえで「ここで評価されようと頑張り続けるのは違う」と見切りをつけることも、ときには必要です。
人にはそれぞれ向き不向きもありますし、環境によって評価される場合もあれば、評価されない場合もあります。また、自分が活躍できるタイミングや運もあります。組織に属していれば、理不尽に感じることや納得できない人事に直面することもあるでしょう。しかし、そこで「見切り」をつけて「期待」を手放すことができれば、気持ちは一つリセットできます。
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