リセットの習慣。12

食で身体に栄養を

読書で心に栄養を

 

今月はこちら

気に入ったら購入しようね。

リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)

リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)

  • 作者: 小林弘幸
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2022/08/02
  • メディア: Kindle版

Reset27 「求められて生きる」を目指す

世の中には「求めて生きる人」と「求められて生きている人」がいます。

「求めて生きている人」は、自分は「こんな仕事がしたい」「こんな役割を担いたい」「こんなポジションに上り詰めたい」「こんなふうに評価されたい」などと思います。その思いがモチベーションになっていることもあるので、それ自体を否定するつもりはありません。

しかし、周囲を注意深く見渡してみると、常にコンディションよく仕事をしていたり、本当の意味での評価、結果を得ている人は「求められている人たち」です。「誰よりも早く部長になるんだ!」と息巻いている人よりも「是非、あの人に部長になってもらいたい」と周囲から求められている人が本当の実力者であり、成果を上げていく人です。

大事なのは「自分はどこに求められているのか」を理解することです。

もしかしたら、それは会社で出世することや大きなプロジェクトを任されることではなく、町内会の活動をすることかもしれません。あるいは、よき父親や母親として、子供たちを育てることかもしれません。

私も長く大学病院にいますから、「求めて生きる人」と「求められて生きている人」をいろいろと見てきました。常にコンディションを崩し、もっとも苦しい生き方をしているのは求められていないフィールドで、必死に求めて生きている人です。

一方で常に安定し、最高のコンディションで楽しそうに生きているのは「自分が求められているフィールド」で生きている人です。

何も、活躍の場は職場のような「お金を稼ぐフィールド」だけではありません。むしろ、そんなバイアスを持たずに、フラットに「本当の意味で自分が求められる場はどこか」を見つめ、そこで自分の力を発揮しようと思えた人が、もっとも幸せな生き方をしているのだと私は感じます。

 

 

コメントは停止中ですが、トラックバックとピンバックは受け付けています。