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- 作者: 小林弘幸
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2022/08/02
- メディア: Kindle版
Reset33 自分の「心の器」を知っておく
人にはそれぞれ「心の器」があります。
「心の器」が大きい人はおおらかで、イライラすることもなく、多少のことが起こってもそれをゆったりと許すことができます。気持ちがいっぱいいっぱいになることも滅多にありません。
一方で「心の器」が小さい人は、小さなことでもイライラしますし、ちょっとしたストレスでも気持ちがぐらつき、くよくよしたり、感情を爆発させたりしてしまいます。「他人のミスが許せない」のも「心の器」の小ささゆえではないでしょうか。
さて、こんな話をすると「心の器が大きい人は良くて、小さい人はダメ」と感じるかもしれませんが、医師として私が伝えたいのはそこではありません。私がここで取り上げたいのは「心の器が大きな人になること」ではなく、自律神経を整え、いいコンディションを保つことができる人になることです。
重要なのは「心の器」の大小ではありません。
自分の「心の器」の大きさを理解しておくことが何より大切です。
私自身「心の器」の小さな人間です。かつては他人のミスが許せませんでしたし、厳しく叱責したり、声を荒げることも珍しくありませんでした。
しかし、「自分は心の器が小さいんだ」と理解し、意識するようになってからは「怒らないと決める」とか「気分が落ち着かないときはとにかく片付けをする」「ゆっくり深呼吸する」などの自分にフィットした対処法を実践することで、徐々に感情がコントロールできるようになってきました。
そのおかげで心身ともにいいコンディションが維持できるようになってきたのです。
別に「心の器」の大きな人に成る必要はありません。大切なのは、自分の「心の器」を理解し、その対処法を決めておくことです。
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