四当五落

今日はコチラの本のコラムから

＜学習した記憶は眠ることで身につく＞

眠らずにいると、脳の活動にさまざまな不具合が生じます。睡眠の役割の１つは、脳の疲労回復だといえます。睡眠によって脳を定期的に休息させ、機能を回復させる必要があるのです。

睡眠には、他にも重要な役割があります。それは「記憶の固定」です。学習後すぐに眠ると、記憶の固定に効果があるという実験結果が報告されています。また、単語を覚えるようないわゆる勉強の記憶だけではなく、スポーツや楽器演奏の技術など運動の記憶も、眠ることで記憶に残りやすくなることが報告されています。

私たちは起きている限り、様々な情報を脳に入力しています。記憶を定着させたいなら、余分な情報を入力させず、学習で得た記憶が新鮮なうちに眠ることが特に効果的なのかもしれません。

＜寝る前のスマホは厳禁です＞

体内時計は、全身のすべての細胞にそなわっています。そして脳の視交叉上核と呼ばれる部位に全身の体内時計の基準となる「マスタークロック」があります。このマスタークロックの時計の針は、朝早い時間に強い光を浴びることでリセットされます。しかし、夜遅い時間に強い光を浴びてしまうと、時計の針が１～２時間ほど巻き戻されてしまいます。

目の網膜には、光をとらえるセンサーである「視細胞」が並んでいます。これらの視細胞からの信号を脳へと中継するのが、網膜の「神経節細胞」です。

最近の研究で、この神経節細胞の一部は波長４６０ナノメートル（ナノは１０億分の１）前後の青い光を感じ取り、その信号が視交叉上核にあるマスタークロックを調節していることが分かりました。

スマートフォンなどに含まれる青い光は、このルートを通じて、体内時計に影響を与えるのです。室内の照明も、夜間は薄暗いと感じるくらいの方が体内時計のためにはいいです。

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昔は四当五落（睡眠時間は4時間までで5時間すると不合格になる）という言葉がありましたが、練習中に水を飲んではいけないと同じくらい科学的に間違っていることが証明されていますよね。

私は睡眠時間を7時間取るようにしていますが、やはり健康であるためには睡眠が不可欠ですし、成績を向上させるためにも睡眠は欠かせません。

ということで、睡眠を科学したのがこの本なので、是非自身の健康を維持するために読んでほしいと思います。