常識を疑う

今日はこちらの本から

世界一流エンジニアの思考法 (文春e-book)

世界一流エンジニアの思考法 (文春e-book)

  • 作者: 牛尾 剛
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2023/10/23
  • メディア: Kindle版


いかにやることを減らすか?

一流エンジニアたちは「いかにやることを減らすか?」に頭を使っている。一般的にたくさんの機能をを早く実装することはいいことだと思われがちだが、本当は「悪」だ。なぜなら統計によると実際はソフトウエアの機能のうち40%ぐらいしか使われないからだ。100%を全力でつくっても60%は使われないし、しかもそこでバグが発生したらその都度直さないといけなくなり、コードベースが多くなるので、変更があったときにコードを読む量が増えてしまう。

つまり、Be Lazyの精神で「やることを減らす」のは大変すばらしいことなのだ。ところが日本人の感覚からすると、全部やらないのは何となく悪いことのように感じてしまい、現行の手続きやすでに決まっているタスクを「減らす」のがとても苦手だ。しかし、重要なのは、「減らすこと」自体に価値があると、マインドをリセットすること。

例えば、私がマイクロソフトに在籍し始めてから、すでに2回報告システムが変わっているが、その度にどんどん手続きが楽になっていっている。ミーティングも毎週だったものが不要になってきたら2週間に1回になったり、1年に4回あったレビューが少なくなったり等、業務上の負荷が減っている。

すると、そこに使っていた時間的、体力的リソースを他のより優先順位が高いことに使えるようになり、「より短い時間で、価値を最大化できる」。

完璧主義傾向の強い人は、相対的にさほど重要でないものも同じ感覚で「ピカピカ」に磨き上げてしまうため、時間がかかってしまいがちだ。むろん、これにはいい点も悪い点もある。例えば欧米人は細部までピカピカに磨いて完成度を高める能力が日本人に比べて乏しい。

問題なのは、重要ではないことにまで、過大な工数を使ってしまうことだ(例えば、文章を書くときにExcelの細かいレイアウトまでこだわるとか)。優先順位の低いことをやめ、重要なことだけをピカピカに磨くことで、競争力は飛躍的に高まるはずだ。

プロダクトオーナーからマネージャー、チームメンバーまで、全員がこの意識を共有することで、ストーリーの優先順位づけや、機能のどれを実装するかという場面で合理的な判断がスピーディーにできる。

 

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AIやらDXやら仕事が変化しつつあるのに、楽に作業ができるようになったはずなのに、昔のままなところが多くて、仕事が積む重なっていくケースってないですか?

私は「シンプルイズベスト」という言い方ですが、できる限り綺麗な(シンプルな)形で仕事を行うようにしています。あんまりできていないけど・・・・・・

今までの常識を疑って、もっとスピーディーに仕事を進めることを意識しないとみんな疲弊すると思うんだよね~。固定観念を捨て去ることがこれから大事なんだな。

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